ジョス・ストーン

ジョス・ストーン：ソウルフルな歌姫の軌跡

ジョス・ストーン（Joss Stone）は、1987年4月11日生まれのイギリス出身のR&Bシンガーソングライターです。本名をジョセリン・イヴ・ストーカー（Joscelyn Eve Stoker）といい、その早熟な才能と、情感豊かな歌声で、10代の頃から音楽界の注目を集めました。

音楽への目覚めとデビュー

ケント州ドーバーで生まれたジョス・ストーンは、デヴォン州のアシルという村で少女時代を過ごしました。幼い頃からアレサ・フランクリンやダスティ・スプリングフィールドといったR&Bやソウルミュージックに親しみ、その音楽性はこれらの影響を強く受けています。14歳の時にはBBCの番組「Star for a Night」に出演し、その才能の片鱗を見せました。

2003年11月、16歳という若さでアルバム『ソウル・セッションズ』でデビュー。このアルバムはUKチャートで4位、US R&Bチャートで38位、USチャートで39位を獲得し、イギリスではトリプルプラチナ、アメリカではゴールドディスクに輝くなど、世界中で大ヒットを記録しました。

躍進と音楽性の深化

2004年9月にはセカンドアルバム『マインド、ボディ&ソウル』をリリース。このアルバムはUKチャートで1位を獲得し、USチャートでも11位(US R&Bチャートでは7位)を記録。前作に続き、イギリスでトリプルプラチナ、アメリカでプラチナディスクを獲得し、ワールドワイドで400万枚を超える大ヒットとなりました。

2005年2月には、英国音楽界で最も権威のあるブリット・アウォーズで、「ブリティッシュ・フィメール・ソロ・アーティスト」と「ブリティッシュ・アーバン・アクト」の2部門を受賞。同年にはグラミー賞にも3部門でノミネートされました。同年には、ロンドンのハイドパークで開催された「ライブ8コンサート」に出演し、ファンクの伝説的ミュージシャンであるジェームス・ブラウンと共演するなど、その活動は多岐に渡ります。

その後も、ハービー・ハンコックのアルバム『ポシビリティーズ』や、レス・ポール&フレンズのアルバム『レス・ポール・トリビュート』に参加するなど、様々なアーティストとのコラボレーションを通じて、自身の音楽性をさらに深化させていきました。

多彩な活動と慈善活動

2006年には、サンタナのアルバム『オール・ザット・アイ・アム』に参加し、ショーン・ポールとのコラボレーション曲「クライ・ベイビー・クライ」はシングルカットもされました。また、同年には映画『エラゴン』で女優デビューも果たしています。

2007年には『イントロデューシング・ジョス・ストーン』、2009年には『カラー・ミー・フリー』を発表。自身の音楽性を追求し続けました。

ジョス・ストーンは、ベジタリアンとしても知られており、動物愛護活動にも熱心に取り組んでいます。世界最大の動物権利擁護団体であるPETA（動物の倫理的扱いを求める人々の会）の「世界一セクシーなベジタリアンリスト」に選出されたこともあります。

ディスコグラフィー

『ソウル・セッションズ』(2003)
『マインド、ボディ&ソウル』(2004)
『イントロデューシング・ジョス・ストーン』(2007)
『カラー・ミー・フリー』(2009)
『LP1』(2011)
『ソウル・セッションズ Vol.2』（2012）

ジョス・ストーンは、その圧倒的な歌唱力と、ジャンルにとらわれない音楽性で、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

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