ジョセフ・ジョンストン

ジョセフ・エグルストン・ジョンストンの生涯

ジョセフ・エグルストン・ジョンストン（1807年2月3日 - 1891年3月21日）は、アメリカ南軍の将軍として知られています。彼は軍人としての能力を発揮しつつも、アメリカ連合国（CSA）の大統領ジェファーソン・デイヴィスとの関係が悪化したため、真の実力を発揮できなかった部分もありました。また、彼は攻撃性に欠ける傾向があり、自ら指揮した戦において勝利を収められないことが多かったという特徴もあります。

生い立ちと初期経歴

バージニア州ファームビルに生まれたジョンストンは、父親が独立戦争で従軍した経験を持ち、陸軍士官学校を1829年に卒業後、軍隊を離れ土木工学を学びました。第二次セミノール戦争では、技師として従軍し、フロリダ州での事件により負傷し、一生続く傷を負いました。再び軍に戻った後、米墨戦争で名誉昇級を果たし、数度の戦闘で負傷しました。

彼の私生活では、デラウェア州出身の政治家ルイス・マクレーンの娘リディアと結婚しました。彼らの親族には政治家が多く、ジョンストン自身も公職に就くようになります。

南北戦争と軍歴の展開

南北戦争が勃発する1861年、ジョンストンはアメリカ合衆国を離れ南軍に参加します。最初はバージニア民兵隊の少将に任命され、第一次ブルランの戦いでは部隊を指揮しました。勝利もあったものの、自らの後退戦略が問題視され、結果として南軍の指導層の中で複雑な立場となります。

半島方面作戦においては、北軍のマクレランに対し後退する戦略を採用しましたが、自身が負傷したことから指揮権を失い、後任のリーがそのままシリーズの指揮を引き継ぎました。

傷が癒えた後、西部戦線の指揮官となりますが、実行力が発揮できず、続くビックスバーグ陥落やチャタヌーガの戦いでの失敗を経験します。1864年にはアトランタ方面作戦において再び後退しつつ戦う方針を続けましたが、全体的な戦局は厳しく、ジョンストンの戦略は批判を受けました。

降伏と戦後の生活

ジョンストンは1865年に北軍のシャーマンに降伏し、その後ジョージアでの生活を経てバージニアに戻ります。戦後は保険業や運送会社の社長などとして活躍し、政治にも携わりました。1868年から1869年には議員を務め、文筆活動としては自身の経験を綴った著書を出版しました。

晩年には、南北戦争における戦略や人間関係の複雑さについて回想しつつ、生涯を送りました。1912年に彼を記念する碑が設立されるなど、その後の歴史に名を残しています。ジョンストンの人格や行動は、彼の指導力と南北戦争の全体における重要性を示すものとなっています。

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