ジョナサン・プライス

ジョナサン・プライス - 概要

ジョナサン・プライス（Jonathan Pryce）は、1947年6月1日にイギリス・ウェールズで生まれた俳優である。演技の才能を開花させる前は美術教師を目指していたが、演劇に深く傾倒し、ロンドンの王立演劇学校（RADA）に奨学生として入学。ここで舞台デビューを果たした。

演技キャリアの始まり

プライスは初めのうちからさまざまな演目に挑戦し、特に『ハムレット』での演技が評価される。また、演出にも才能を見せ、舞台芸術に貢献していく。1977年にはブロードウェイに進出し、多くの賞を受賞。彼の演技は瞬く間に注目を集めた。

映画界では、1976年に『さすらいの航海』でデビュー。続いてテレビでも活躍の場を広げ、その出演作は多岐にわたる。特に1985年の『未来世紀ブラジル』では、ロバート・デ・ニーロと共演し、その独特なキャラクターが日本でも話題となった。この作品以降、テリー・ギリアム監督の映画にしばしば出演することになる。

大ヒット作と受賞歴

1989年にはロンドンウェスト・エンドで初演されたミュージカル『ミスサイゴン』に出演し、エンジニア役を演じ絶賛される。1991年のブロードウェイ公演でも同役を演じ、トニー賞のミュージカル主演男優賞を受賞。次の1995年には『恋の選択』『キャリントン』などで好評を得た。

さらに1996年には大ヒットミュージカル映画『エビータ』にて、マドンナ演じるエヴァ・ペロンの夫、フアン・ペロンを演じ、甘美な低音の歌声を響かせた。1997年には『007 トゥモロー・ネバ―・ダイ』に出演し、エリオット・カーヴァー役を演じる。この役柄は、情報操作を駆使してイギリスと中国の間に戦争を引き起こそうとするメディア王というもので、ピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドとの激闘が話題となった。

プライスはその後も数多くの映画やテレビドラマで重要な役どころを演じ続け、人気を博する。2009年には、大英帝国勲章のコマンダー（CBE）を授与される。近年の代表作には、2019年の『2人のローマ教皇』があり、ここでは主演として出演し、アカデミー主演男優賞にノミネートされるという偉業を成し遂げた。

主な作品

ジョナサン・プライスのキャリアにおいて、映画やテレビドラマでの彼の活躍は多数あり、例えば、

• - ミュージカル『ミスサイゴン』
• - 『未来世紀ブラジル』
• - 『エビータ』
• - 『007 トゥモロー・ネバ―・ダイ』
• - 『2人のローマ教皇』

など、多様なジャンルで多くの名作に出演している。

彼の演技力と存在感は依然として高く評価され、多くの観客を魅了してやまない。

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