ジョニー・エンジェル

ジョニー・エンジェル (Johnny Angel)

シェリー・フェブレーが1962年に発表したデビュー・シングル。

概要

作詞作曲はリン・ダディとリー・ポックリス。ローリー・ロマンとジョージア・リーがそれぞれ1960年に発表していた楽曲を、1962年2月にシェリー・フェブレーがカバーし、大ヒットとなった。

フェブレーは3歳から子役として活躍し、テレビドラマ『うちのママは世界一』の長女役などで知られる女優であった。しかし、本作品の成功を機に、歌手業にも本格的に進出することとなった。シングルのB面には「お星さま教えてね（Where's It Gonna Get Me）」が収録されている。ダーレン・ラヴと彼女のグループ、ブロッサムズがバッキング・ボーカルを担当している点も注目される。

発売されると瞬く間に人気を集め、1962年4月7日から4月14日にかけて、ビルボード・Hot 100で2週連続1位を記録。キャッシュボックスでも1位を獲得し、ゴールドディスクにも輝いた。その人気はアメリカ国内にとどまらず、カナダやニュージーランドでも1位を記録するなど、世界的なヒットとなった。

同年6月には、デビュー・アルバム『Shelley!』が発売され、「ジョニー・エンジェル」も収録された。このアルバムは2014年9月に、『Shelley! / ジョニー・エンジェル』という邦題で日本で初めてCD化されている。

「ジョニー・エンジェル」は、甘く切ないメロディーと、フェブレーの透明感のある歌声が魅力的な楽曲で、発表から数十年を経た現在でも、多くの人々に愛され続けている。

その他のバージョン

「ジョニー・エンジェル」は、数多くのアーティストによってカバーされている。以下に代表的なバージョンを挙げる。

森山加代子 - 1962年7月のシングル「五ひきの仔ブタとチャールストン」のB面としてカバー。
ザ・ピーナッツ - 1962年9月にシングルとして発表。
カーペンターズ - 1973年のアルバム『ナウ・アンド・ゼン』にメドレーの一部として収録。1975年発売の『ライヴ・イン・ジャパン』にも同様にメドレーで収録。
アン・ルイス - 1982年のアルバム『Cheek II』に収録。
Mi-Ke - 1993年のアルバム『甦る60's 涙のバケーション』に収録。
竹内まりや - 2003年のアルバム『Longtime Favorites』に収録。同年、ホンダ・ライフのCMソングとしても使用された。

これらのカバーバージョンからも、「ジョニー・エンジェル」が時代を超えて愛される名曲であることがわかる。

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