ジョルディ・サバール

ジョルディ・サバール・イ・ベルナデット（Jordi Savall i Bernadet, 1941年8月1日 - ）は、スペイン・カタルーニャ地方出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であり、指揮者としても国際的に活躍しています。

生い立ちと音楽への道

サバールは、バルセロナ県イグアラダで生まれました。幼少期から音楽に親しみ、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅せられます。バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを本格的に学び、古楽演奏への情熱を深めていきました。

古楽アンサンブルの設立と活動

1974年、サバールはオリジナル楽器を使用するアンサンブル、エスペリオンXX（現エスペリオンXXI）を設立しました。古楽器による演奏を通じて、ルネサンスやバロック音楽の新たな魅力を引き出すことを目指しました。その後、1987年には声楽アンサンブルのラ・カペイラ・レイアルを、1989年にはコンセール・デ・ナシオンを設立し、活動の幅を広げています。

レパートリーと演奏スタイル

サバールのレパートリーは、ルネサンスやバロック音楽を中心に、中世から19世紀の音楽まで幅広く網羅しています。彼は、楽曲の歴史的背景や様式を深く理解し、オリジナル楽器の特性を生かした演奏を通じて、作曲当時の響きを再現することに情熱を注いでいます。その演奏は、音楽愛好家のみならず、専門家からも高く評価されています。

映画音楽への貢献

サバールは、アラン・コルノー監督の映画「めぐり逢う朝」(1991)の音楽を担当し、サウンドトラックが高い評価を受けました。この映画音楽を通じて、彼はさらに多くの人々に知られるようになり、その音楽的才能を広く認められるようになりました。

音楽家としての功績

ジョルディ・サバールは、古楽演奏の分野における第一人者として、その功績は計り知れません。彼は、古楽アンサンブルの設立や演奏活動を通じて、ルネサンスやバロック音楽の普及に大きく貢献しました。また、映画音楽への参加を通じて、より多くの人々に古楽の魅力を伝えました。彼の音楽は、時代を超えて人々の心を捉え、感動を与え続けています。

サバールの活動は、古楽界に新たな息吹をもたらし、後進の育成にも貢献しています。彼の音楽に対する情熱と探求心は、これからも多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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