ジョンリル・カシメロ

ジョンリル・カシメロ詳細プロフィール

ジョンリル・カシメロ（John Riel Casimero）は、1989年2月13日に生まれたフィリピンのプロボクサーです。彼は3階級での世界チャンピオンとして知られており、WBO世界ライトフライ級、IBF世界フライ級、WBO世界バンタム級のタイトルを獲得した実績を持つ優れたボクサーです。

キャリア初期

カシメロは2007年にプロデビューし、初戦で4回判定勝ちを収めました。翌年の2008年8月、フィリピンPBFフライ級王座決定戦で勝利し、プロボクシングタイトルを初獲得しましたが、防衛することなく王座を返上しました。その後、同年10月にはWBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦でTKO勝ちを飾り、更なるステップアップを果たしました。

2階級制覇への挑戦

カシメロは2009年12月、WBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦で逆転TKO勝ちを収め、新たな王者となりました。2010年には初めての防衛戦で判定負けを喫し、王座を失いますが、その後も挫けず挑戦を続けました。2012年にはIBF世界ライトフライ級暫定王座を手にし、同年に正規王者に昇格。以降、防衛戦を重ねながら着実に実力を高めていきました。

不遇の時代と再起

2015年、アムナット・ルエンロンとのタイトルマッチで再び敗北を喫し、2階級制覇の夢は砕かれました。しかし、2016年に行われた再戦で逆転 KO 勝ちを果たし、世界フライ級での成功を掴むことに成功します。カシメロはその後、スーパーフライ級に転向し、新たな挑戦を始めました。

3階級制覇と振り返り

2019年の試合では、WBO世界バンタム級暫定王座を獲得し、ついに3階級制覇を達成しました。その後、数度の防衛を経て、2021年にはギレルモ・リゴンドウとの試合でさらに王座を防衛しました。リゴンドウ戦での勝利は、カシメロにとって大きな意味を持ちましたが、その後の試合での健康問題により、困難な時期を迎えることになります。

近年の活動と挑戦

2022年には度重なる試合キャンセルや告発問題に見舞われ、王座剥奪という結末も経験しました。しかし、2023年には新たなプロモーションと契約し、日本での試合が組まれるなど、再起を果たそうとしています。カシメロは、その戦績で38戦33勝（22KO）、4敗1分という輝かしい数字を誇りますが、彼のキャリアは栄光と試練の連続でした。

総括

ジョンリル・カシメロは、フィリピンのボクシング界を代表する選手の一人であり、その活躍は国内外に広まりました。彼のこれからの挑戦と成長は、多くのファンにとって見逃せない注目の的と言えるでしょう。

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