ジョン・アームストロング (大陸軍少将)

ジョン・アームストロング: アメリカの土木技師と独立戦争の少将

ジョン・アームストロング（1717年 - 1795年）は、アメリカの土木技師および軍人であり、アメリカ独立戦争において重要な役割を果たしました。ペンシルベニア出身で、大陸会議の代議員としても知られる彼の人生を振り返ります。

生い立ち

アームストロングは1717年10月13日、アイルランドのファーマナ県ブルックバラで生まれました。彼は著名なスコットランド国境の無法者、ジョニー・アームストロングの直系の子孫でした。アイルランドで教育を受けた後、土木技師としての道を歩むことになります。アームストロングは、1742年にペンシルベニアに移住し、ペン家の測量士として活動を開始しました。1750年にはカーライルの町の設計を手掛け、この地の最初の開拓者の一人となりました。その後、彼はカンバーランド郡の測量士にも任命されました。

フレンチ・インディアン戦争

フレンチ・インディアン戦争の最中、アームストロングは1756年にキタニング遠征隊の指揮官として名を馳せます。彼はペンシルベニアのグランビル砦が襲撃され、捕虜が連れ去られたことを受け、敵地への大規模な攻撃を決断しました。この作戦によってアームストロングは「キタニングの英雄」と称されることになりました。1758年には、デュケイン砦の奪還に参加し、名将ジョージ・ワシントンとも親交を深めました。

アメリカ独立戦争

独立戦争が始まると、アームストロングはペンシルベニア民兵隊で准将に昇進しました。1776年に大陸軍の准将に指名され、チャールストンの防衛準備を担い、土木技術を生かして市の防御を固めました。彼はイギリス軍に対する数々の戦闘に参加し、特にブランディワインの戦いやジャーマンタウンの戦いにおいて重要な役割を果たしました。ブランディワインでは、アームストロングは民兵隊の最左翼を守り、物資の護衛も行いました。ジャーマンタウンではアメリカ軍の右翼を指揮しましたが、混乱した状況の中で退却を余儀なくされます。この時、アームストロングは戦闘の勝利を信じつつも退却を捕らえられるという苦い経験をしました。

後のアームストロングは65歳になり、健康が優れない中でカーライルに戻り、大陸会議の代議員に選ばれます。彼は1787年と1788年の憲法支持者としても活動し、アメリカの基盤作りに寄与しました。

余生

アームストロングは教育に対する関心も持ち、カーライルの教育委員会で活動をしていました。最終的にはディッキンソン・カレッジの理事会の一員となりました。1795年3月9日にカーライルで死去し、オールド・カーライル墓地に埋葬されました。その後、ペンシルベニア州ではキタニングにアームストロング郡という新しい郡が設立されました。彼の子息、ジョン・アームストロング・ジュニアもまた軍事と政治の領域で功績を残しました。

アームストロングの生涯は、恐れを知らない勇気と愛国心に満ちたものであり、彼の名前はアメリカの歴史の中で永遠に記憶されることでしょう。

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