ジョン・パーマー・アッシャー

ジョン・パーマー・アッシャーの生涯と業績

ジョン・パーマー・アッシャーは1816年1月16日、ニューヨーク州ブルックフィールドで誕生しました。彼は法律を学び、1839年にニューヨーク州で弁護士として認可を受けた後、1840年にインディアナ州テレホートに移住し、法律事務所を設立します。この事務所での成功により、法廷弁護士としてその名を上げました。

政治キャリアの始まり

アッシャーは1840年代から1850年代にかけてインディアナ州とイリノイ州を周遊し、そこでエイブラハム・リンカーンと知り合いになります。その後、アッシャーはホイッグ党に参加し、1850年から1851年までインディアナ州下院議員として活動しました。1856年には共和党から連邦下院議員に立候補しましたが、その選挙では敗北を喫しました。

1860年に大統領選挙が行われた際、初めのうちはエドワード・ベイツを支持していましたが、リンカーンの政治姿勢に感銘を受け、その支持をリンカーンへと移します。1861年にはインディアナ州検事総長に選出され、さらに1862年3月にはリンカーンから内務次官補の任命を受けます。

内務長官としての業績

アッシャーの前任者であるケイレブ・ブラッド・スミスは業務に無関心で、アッシャーは実質的な権限を持って業務を行うことになります。1862年12月にスミスが辞任すると、1863年1月に内務長官に昇進しました。アッシャーの在任中、彼は温厚な態度で多くの人々に愛されました。1865年4月にリンカーンが暗殺された後、アンドリュー・ジョンソンが大統領に就任したのを契機に、アッシャーは内務長官を辞任しました。

辞任後の活動

内務長官を辞職した後、アッシャーはカンザス・パシフィック鉄道の首席顧問に任命され、1880年までその職務を全うしました。また、1879年から1881年にかけてカンザス州ローレンスの市長も務めました。その後、アッシャーはフィラデルフィアに移り、1889年4月13日に癌のために亡くなりました。彼の遺体はカンザス州ローレンスのオークヒル墓地に埋葬されました。

家族

ジョン・パーマー・アッシャーの父ナサニエル・アッシャーはイングランドからの移民の子孫で、母リディア・ベイカーも同様にイングランド系です。アッシャーは1844年1月26日にアイルランドからの移民の娘、マーガレット・パターソンと結婚しました。彼らの間には4人の子供が生まれ、アーサー、ジョン、リントン、サミュエルの名前が残っています。アッシャーの家族は、彼の政治生活とともに、アメリカの歴史に足跡を残しました。

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