ジョン・フィッツパトリック (第2代アッパー・オソリー伯爵)

第2代アッパー・オソリー伯爵ジョン・フィッツパトリックの生涯

生い立ちと教育

ジョン・フィッツパトリックは1745年5月2日、初代アッパー・オソリー伯爵であるジョン・フィッツパトリックと、イヴリン・ルーソン＝ゴアの息子として誕生しました。彼は1758年9月23日に父が亡くなると、アッパー・オソリー伯爵の称号を引き継ぎました。育ちはウェストミンスター・スクールで、1754年から1760年まで過ごし、その後1760年にはケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに入学しました。

絵画愛好家としての活動

1763年には、愛書家であるトパム・ボークレアとのイタリア旅行に出かけ、そこで多くの絵画を購入したり、ゲイヴィン・ハミルトンに注文を行ったりしました。この時期、彼は美術に対する深い関心を持ち、後の人生においてもその影響を受け続けました。

政治活動

1767年4月にベッドフォードシャー選挙区から庶民院議員として選出されると、1794年までその地位に留まることになります。彼はまた、1771年から1818年までの間、ベッドフォードシャーの統監を務めました。政治家としての彼の活動は、当時のイギリス政界において重要な役割を果たしていました。

1780年には王立協会のフェローに選出され、その科学的関心も示しました。さらに、1794年8月9日にグレートブリテン貴族のアムティルのアッパー・オソリー男爵に叙され、貴族としての地位を確立しました。

家庭と人間関係

彼の私生活においては、1769年3月26日にアン・リデルと結婚し、以下の子供たちをもうけました:

• - メアリー（1770年2月24日生まれ、夭折）
• - ガートルード（1774年8月 – 1841年9月30日、生涯未婚）

また、彼は庶子も持っており:

• - アン（1774年2月10日 – 1841年12月14日、生涯未婚）
• - エンマ・メアリー（1882年没、1823年にロバート・ヴァーノン・スミスと結婚）
• - ジョン（1811年9月23日 – 1883年1月22日、初代カースルタウン男爵）

晩年

1818年2月1日に亡くなり、2月13日に埋葬されました。彼には後継者となる嫡子がおらず、爵位は全て廃絶しました。遺言では、遺産を一代限りで娘のガートルードと庶子たちに与えました。フィッツパトリック家の遺産はこれで途絶えてしまいました。

友人との交流

ホレス・ウォルポールとも親しい友人関係にあり、彼との間に交わされた多くの手紙が残されています。これらの文書は、当時の社交界や知的な交流の一端を知る貴重な資料となっています。

ジョン・フィッツパトリックの生涯は、アイルランドの貴族としての名声や、政治家としての姿勢だけでなく、彼の個人的な関係や趣味に至るまで、多くの側面から構成されています。

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