ジョン・ブアマン

ジョン・ブアマンについて

ジョン・ブアマン（John Boorman CBE）は、1933年1月18日にイギリスのサリーで生まれ、現在はアイルランドを拠点に活動する映画監督です。彼はそのユニークな視点で数々の映画作品を手掛け、特に1970年代から1980年代にかけて数多くの印象的な作品を生み出しました。

来歴

映画への興味は幼少期から始まり、ブアマンは17歳の時に映画雑誌に映画批評を寄稿し始めました。1950年代前半には朝鮮戦争に従軍し、除隊後は再び映画批評の世界に戻ります。その後、BBCのドキュメンタリー部門での経験を経て、1965年に映画監督としてのデビュー作『5人の週末』を発表しました。

ブアマンはデビュー直後にアメリカに渡り、1967年には『殺しの分け前/ポイント・ブランク』を発表。翌年の『太平洋の地獄』では、日本の名優三船敏郎を起用したことで、日米の俳優が共演する話題作となりました。また、1970年には『最後の栄光』でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞し、彼の名は世界に知られるようになります。

1972年の『脱出』では、サバイバルをテーマにした物語で高い評価を受け、商業的にも大成功を収めました。さらに、この作品では彼自身もアカデミー賞の作品賞と監督賞にノミネートされるほどの影響力を持つようになりました。1974年の『未来惑星ザルドス』は興行的には成功しなかったものの、その独自のストーリー展開からカルト的な人気を博しました。

1977年には『エクソシスト2』の監督を務め、再び大ヒット作品を生み出しました。1981年にはアーサー王伝説を描いた『エクスカリバー』を監督し、カンヌ国際映画祭の芸術貢献賞を受賞しました。1987年発表の『戦場の小さな天使たち』では、第二次世界大戦中のロンドン空襲を子供の視点で描き、批評家や観客から高く評価され、アカデミー賞の複数部門でノミネートされる成果を上げました。

主な作品

ブアマンは数多くの映画を手掛けてきましたが、彼の代表作には以下のようなものがあります：

• - 『5人の週末』（1965年）
• - 『殺しの分け前/ポイント・ブランク』（1967年）
• - 『太平洋の地獄』（1968年）
• - 『最後の栄光』（1970年）
• - 『脱出』（1972年）
• - 『未来惑星ザルドス』（1974年）
• - 『エクソシスト2』（1977年）
• - 『エクスカリバー』（1981年）
• - 『戦場の小さな天使たち』（1987年）
• - 『ジェネラル 天国は血の匂い』（1998年）

1998年の『ジェネラル 天国は血の匂い』では、彼にとって2度目となるカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞しました。また、2004年にはヴェネツィア国際映画祭の審査員長を務め、国際的な映画界への貢献を続けています。彼の作品は、映画の可能性を広げ、多くの観客に感動を与え続けています。

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