ジョン・ボルドウィン

ジョン・ボルドウィン・ジュニアは、1973年10月18日、アメリカ合衆国テキサス州ダラスで生まれました。2歳からスケートを始め、当初は男子シングル選手として頭角を現しました。1986-1987シーズンには全米選手権ノービスクラスで優勝し、1989-1990シーズンの世界ジュニアフィギュアスケート選手権では銅メダルを獲得。翌1990-1991シーズンには全米選手権ジュニアクラスを制覇するなど、将来を嘱望される選手でした。

また、1990-1991シーズンからは、トリスタン・コーレルとペアを組み、1991-1992シーズンの世界ジュニアフィギュアスケート選手権では9位という成績を残しましたが、ほどなくペアを解消。その後は1999-2000シーズンまで男子シングル選手として活動を続けました。

2000-2001シーズンからは、日本から移籍してきた井上怜奈とペアを結成し、彼のキャリアは新たな展開を見せます。翌シーズンには四大陸フィギュアスケート選手権に出場し、2002-2003シーズンからISUグランプリシリーズにも参戦。着実に実力を積み重ね、2004年の全米選手権で優勝を果たしました。さらに、2005-2006シーズンには全米選手権で2度目の優勝を飾り、続く2006年の四大陸フィギュアスケート選手権でも優勝。この勢いで初のオリンピック出場となった2006年トリノオリンピックでは総合7位という成績を残しました。

2007年3月の世界選手権後、一度はアマチュア引退を発表しましたが、翌シーズン開始後に撤回し、2008年の全米選手権に出場。ショートプログラム、フリースケーティングともに2位、総合でも2位という好成績を収めました。特にフリースケーティング終了後、氷上でパートナーの井上怜奈にプロポーズしたことが大きな話題となりました。

2010年1月、全米選手権で3位となり、惜しくもバンクーバーオリンピック出場は叶いませんでしたが、競技後には井上怜奈とともに引退を表明しました。2011年10月31日には、妻である井上怜奈との間に女児が誕生。現在はフィギュアスケートから離れ、父親と共に自動車販売業に携わっています。

ジョン・ボルドウィン・ジュニアは、男子シングルとペアの両方で国際的な舞台で活躍した選手であり、特に井上怜奈とのペアでは数々のタイトルを獲得。彼のスケートキャリアは、その後の人生にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。

主な戦績（ペア）
2004年全米選手権 優勝
2006年全米選手権 優勝
2006年四大陸フィギュアスケート選手権 優勝

主な戦績（男子シングル）
1986-1987シーズン 全米選手権ノービスクラス 優勝
1989-1990シーズン 世界ジュニアフィギュアスケート選手権 銅メダル
1990-1991シーズン 全米選手権ジュニアクラス 優勝

参考文献
国際スケート連盟による井上 怜奈 & ジョン・ボルドウィンのバイオグラフィー（英語）
アメリカスケート協会によるプロファイル

外部リンク
* ジョン・ボルドウィン - Olympedia（英語）

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