ジョン・リスゴー

ジョン・リスゴー：多才なアーティスト

ジョン・リスゴー（John Lithgow）は1945年10月19日、アメリカ・ニューヨーク州ロチェスターに生まれた著名な映画、舞台俳優です。本名はジョン・アーサー・リスゴーで、彼の両親はともに演劇に携わっていました。父親は演劇プロデューサー及び演出家、母親は女優であり、彼はこのような環境で育ち、演劇への情熱を早くから培っていきました。リスゴーは奨学金を得てハーバード大学で学び、そこでの経験が彼のキャリアに大きな影響を与えました。

彼の舞台のキャリアは1973年に始まり、ブロードウェイの『The Changing Room』でデビューを果たしました。この役での演技が評価され、同年のトニー賞には助演男優賞を受賞します。その後も彼は多くの舞台作品で圧倒的な存在感を示し続けましたが、1970年代初頭から映画やテレビにも徐々に露出し始めました。特に、ボブ・フォッシーの半自伝的映画『オール・ザット・ジャズ』に出演し、彼の映画業界への足掛かりとなりました。

リスゴーは1982年、ロビン・ウィリアムズ主演の『ガープの世界』においてアカデミー助演男優賞にノミネートされ、その翌年には『愛と追憶の日々』でも同賞にノミネートされました。これによって、彼は映画界の注目を浴びる存在となりました。その後もリスゴーは『ミッドナイトクロス』や『レイジング・ケイン』などの映画に出演し、性格派俳優としての評価を高めていきました。また、彼は悪役を演じることも多く、シルヴェスター・スタローン主演のアクション映画『クリフハンガー』でも印象深い役どころを演じています。

声優としても彼の才能は光っており、アニメ映画『シュレック』ではキャラクターの声を担当しました。これにより、彼は新たな分野でも成功を収めました。また、リスゴーは人気シットコム『3rd Rock from the Sun』でも知られ、この作品ではゴールデングローブ賞とエミー賞にノミネートされ、さらに三度のエミー賞を獲得しました。彼の多才な演技は、さまざまなジャンルでの成功を裏付けています。

2002年には『成功の甘き香り』でトニー賞の主演男優賞（ミュージカル部門）を受賞し、2005年には演劇界での功績を称えられ『American Theatre Hall of Fame』に迎えられました。これだけのキャリアを誇るリスゴーは、もちろんオフ・ブロードウェイの舞台でも大いに活躍しており、その実力は折り紙つきです。

彼は俳優としての活躍だけでなく、児童書の著者としても知られています。豊かな表現力と多様なキャラクター演じ分ける技術を持つリスゴーは、観客に感動を与え続ける俳優であり、これからの活躍にも期待が寄せられています。彼の代表作は数多く、映画、テレビ、舞台の各ジャンルでその魅力を発揮し、多くの人々に影響を与えてきました。今後もジョン・リスゴーの動向から目が離せません。

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