ジョン・F・ドノヴァンの死と生とは？意味をやさしく解説

ジョン・F・ドノヴァンの死と生

『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』（The Death & Life of John F. Donovan）は、2018年に公開されたイギリス・カナダ合作のドラマ映画です。監督は、その才能が国際的に高く評価されているグザヴィエ・ドランが務めました。主演はキット・ハリントンとジェイコブ・トレンブレイ。

ドラン監督が幼少期にレオナルド・ディカプリオへファンレターを送った経験が、本作の着想の原点となっています。監督自身初の英語作品であり、大きな注目を集めました。

あらすじ

物語は、人気俳優ジョン・F・ドノヴァンの死から10年後、若手俳優ルパート・ターナーが、彼との交流を回想するところから始まります。ルパートが11歳の時、2人は手紙をやり取りしていました。ルパートの視点を通して、華やかなスターの光と影、そしてドノヴァンの死の真相が徐々に明らかになっていきます。

キャスト

ルパート・ターナー:
ジェイコブ・トレンブレイ (少年時代): アメリカ出身、イギリス在住の子役。
ベン・シュネッツァー (成人): 若手俳優。
ジョン・F・ドノヴァン: キット・ハリントン - 人気俳優。29歳で死去。
サム・ターナー: ナタリー・ポートマン - ルパートの母。シングルマザーで元女優。
グレース・ドノヴァン: スーザン・サランドン - ジョンの母。
ジェームズ・ドノヴァン: ジャレッド・キーソー - ジョンの兄。
バーバラ・ハガーメイカー: キャシー・ベイツ - ジョンのマネージャー。
オードリー・ニューハウス: タンディ・ニュートン - ルパートにインタビューするジャーナリスト。
ウィル・ジェフォードJr.: クリス・ジルカ - ジョンの恋人。
クレイシ先生: アマラ・カラン - ルパートの担任教師。
エイミー・ボスワース: エミリー・ハンプシャー - ジョンの幼馴染。
ダイナーのスタッフ: マイケル・ガンボン - ジョンに助言を与える老人。
リズ・ジョーンズ: サラ・ガドン - ジョンの共演女優。

制作の背景

キャスティングは2014年12月から開始され、キット・ハリントン、ジェシカ・チャステインらの出演が発表されました。その後、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツなど実力派俳優が続々と参加。アデルにカメオ出演のオファーが出されたことも話題となりました。2016年2月にはナタリー・ポートマン、タンディ・ニュートンの出演が決定。ニコラス・ホルトが降板し、ベン・シュネッツァーが代役を務めるなど、制作過程でいくつかの変更がありました。

主要撮影は2016年7月にカナダのモントリオールで開始。音楽はガブリエル・ヤレドが担当しました。

公開と評価

本作は当初、2018年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映される予定でしたが、ドラン監督が作品の完成度に納得せず、再編集のために取り下げられました。その後、2018年9月にトロント国際映画祭で初上映されました。

しかし、批評家からの評価は厳しいものでした。Rotten Tomatoesでは批評家支持率19%、Metacriticでは加重平均値28/100という結果となっています。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生