ジョーイ・ギャスライト

ジョーイ・ギャスライト：類まれな身体能力を誇ったスピードスター

ジョーイ・ギャスライト（Joey Renard Gathright）は、1981年4月27日、アメリカ合衆国ミシシッピ州に生まれた元プロ野球選手です。外野手として、その俊足と身体能力で、メジャーリーグで活躍しました。日本のメディアでは「ガスライト」と表記されることもあります。

プロ入りとマイナーでの活躍

2001年、MLBドラフトでタンパベイ・デビルレイズ（現：タンパベイ・レイズ）から32巡目（全体949位）で指名され、プロのキャリアをスタートさせました。2002年には、デビルレイズのマイナー組織であるA級チャールストンでデビュー。59試合に出場し、打率.264、22盗塁を記録しました。持ち前のスピードを活かし、そのポテンシャルをアピールしました。

翌2003年には、アドバンスドA級ベイカーズフィールドとAA級オーランドでプレー。111試合で打率.334、69盗塁という驚異的な成績を残し、メジャー昇格への足がかりを作りました。

メジャーリーグでの挑戦

2004年6月25日、フロリダ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たしました。デビュー戦では3打数1得点1三振1死球という結果でした。この年は19試合の出場機会でしたが、約3試合に1つのペースで盗塁を決め、6盗塁をマークしました。2005年には76試合に出場し、打率.276、20盗塁と、メジャーリーグでの活躍を本格化させました。

2006年は、デビルレイズで開幕を迎えたものの、打率が伸び悩んだため、カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。ロイヤルズでは打率.262を記録し、メジャーデビュー後初のホームランも放ちました。シーズンを通して、134試合に出場し、打率.238、1本塁打、41打点、22盗塁という成績を残しました。

2007年は、ロイヤルズで1年間プレーし、出場試合数は減少しましたが、打率.307、出塁率.371と好成績を収めました。翌年の1番打者としての活躍が期待されました。2008年には自身2度目の100試合出場を達成。しかし、打率は.250台に逆戻りし、期待されたほどの活躍はできませんでした。オフにはシカゴ・カブスと契約しました。

トレードと移籍を繰り返した晩年

2009年は、カブスで外野の控えとしてスタートしましたが、マイナー降格後、ボルチモア・オリオールズへトレード。その後、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズと移籍を繰り返しました。2010年にはオリオールズとマイナー契約を結びましたが、再び解雇。その後、独立リーグでのプレーを経て、レッドソックスと再契約し、メジャー昇格も果たしました。

2012年には、メキシカンリーグや独立リーグでプレーし、シンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、解雇されました。2013年には、アメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・ティーボーンズでプレーし、シーズン終了後、現役を引退しました。

選手としての特徴：驚異的な身体能力

ギャスライトは、小柄ながら類稀な身体能力の持ち主でした。特に足の速さはメジャーリーグでもトップクラスで、彼の驚異的な身体能力を物語るエピソードとして、「友達に車を飛び越える特技を見せている時に、スカウトが偶然通りかかりスカウトされた」というものがあります。真偽は定かではありませんが、その身体能力の高さを象徴するエピソードとして語り継がれています。

また、2002年には、普通サイズの乗用車を軽々とジャンプして飛び越えた経験があり、その様子はYouTubeにも動画として掲載されました。彼の身体能力の高さは、多くのファンを魅了し、記憶に残るプレーヤーとして、その名を刻みました。

詳細情報

年度別打撃成績（2009年シーズン終了時）
脚注
関連項目：メジャーリーグベースボールの選手一覧（G）

外部リンク

選手の通算成績と情報:
MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)

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