漫画『ジョージィ!』の概要
『ジョージィ!』は、1982年から1984年にかけて
小学館の『週刊
少女コミック』に連載されていた日本の
漫画作品で、原作は
井沢満、作画はいがらしゆみこです。この作品は、
フラワーコミックスレーベルから全5巻として刊行され、1983年には
テレビアニメ『レディジョージィ』としても放送されました。
発刊と再販
イタ 連載終了後の1991年11月には、中央公論社から『ジョージィ!愛蔵版』が全1巻として出版され、1996年には同社の
中公文庫レーベルで全3巻がリリースされました。原作者は、
2001年以降『ジョージィ!』の著作権を
日本脚本家連盟から『キャンディ・キャンディ』の原作者に預け、その後の著作権裁判では原作者側の勝訴が確定しました。この過程で、原作者と作画者の間で法的な和解がなされ、現在は企業が版権管理を行っています。
2005年には、
アニマックスでのアニメ
再放送とともに、全4巻の
コンビニコミック版が再販されました。この再販版には、作者たちのインタビューも収められています。
物語の背景
物語は19世紀の
オーストラリア・
シドニーを舞台に、少女ジョージィの成長を描いています。ジョージィは父親が不在の家庭で、母と2人の兄と共に幸せに暮らしていました。しかし、兄たちが
オーストラリア総督の孫・ロエルにジョージィのことを告白することから、彼女の家庭事情が一変します。母はジョージィに流刑囚の子だと告げ、彼女は自分のルーツを探し始めます。
ロエルは
イギリスでの生活を共にする中で、病に苦しむことになります。ジョージィは彼のためにお針子として働く決意をし、一方、兄のアーサーも
イギリスに向かうことになり、物語は彼らの愛と冒険を描きつつ進行します。
登場人物
本作には多彩なキャラクターが登場します。ジョージィは、明るい性格の14歳の少女で、彼女を支える兄たちアベルとアーサー。アベルは正義感の強い青年で、アーサーは優しい性格を持つ人物です。そのほか、ジョージィの恋人であるロエルや、彼に絡むエリーズ、ダンゲリング公爵など、複雑な人間関係が物語を引き立てます。特にロエルとの関係は、愛情と道義心の間で揺れ動くジョージィの葛藤を際立たせます。
アニメ版と商品展開
アニメは1983年から1984年にかけて放送され、全45話のシリーズとして展開されました。オープニングテーマやエンディングテーマは
山本百合子が歌い、物語の感情を盛り上げます。また、関連商品も多く展開され、ジョージィの人形やぬり絵、パズルなどファンに親しまれました。
結論
『ジョージィ!』は、その魅力的なキャラクターや複雑なストーリー設定で多くのファンに支えられ、後の世代にも影響を与えてきた作品です。この作品は、少女
漫画の枠を超え、多くの人々に愛され続けています。