ジョー・バリー・キャロル

ジョー・バリー・キャロル

ジョー・バリー・キャロル（Joe Barry Carroll、1958年7月24日生まれ）は、アメリカの元プロバスケットボール選手であり、特にNBAにおけるセンターとしてのプレーで知られています。彼は身長213cm、体重102kgという恵まれた体格を活かし、バスケットボール界で活躍しました。

若かりし頃と大学時代

キャロルはアーカンソー州パインブラフで育ち、高校時代には全国選抜選手に選ばれるなど、その才能を早くから発揮していました。彼のスポーツキャリアは、パデュー大学でのバスケットボールプログラムへの進学から始まります。大学在学中、彼は4年生の時にチームをNCAAトーナメントのベスト4に導き、自己の活躍が評価されオールアメリカ1stチームに選出されるという名誉を享受しました。キャロルは大学の通算成績として1,148リバウンド、349ブロック、2,175得点を記録し、これらはパデュー大学の歴史においても特筆すべき数字とされています。

NBAキャリア

1980年にNBAドラフトで全体1位指名を受けたキャロルは、ゴールデンステート・ウォリアーズに加入しました。彼のルーキーシーズンでは、平均18.9得点、9.3リバウンドを記録し、オールルーキー1stチームに選ばれました。第3年目となる1982-83シーズンには、自己最高となる平均24.1得点をマークし、1試合では52得点の快挙を達成しました。

しかし1984年、キャロルはイタリアのオリンピア・ミラノに移籍し、セリエAおよびFIBAコラック・カップでの優勝を経験します。1985年にウォリアーズに復帰した後も、1986-87シーズンにはチームトップの平均21.2得点を記録し、オールスターに選出されるなど、活躍は続きました。彼はウォリアーズを10年ぶりのプレーオフに導く役割を果たしました。

その後、キャロルはヒューストン・ロケッツにトレードされ、さらにニュージャージー・ネッツ、デンバー・ナゲッツ、フェニックス・サンズといったチームを転々としました。彼のNBAキャリアの成績は、705試合出場で通算12,455得点、5,404リバウンド、1,121ブロックというもので、平均では17.7得点、7.7リバウンド、1.6ブロックを記録しています。

引退後の活動

1991年に現役を引退した後、キャロルはバスケットボール界からの引退に留まらず、社会貢献活動にも積極的に関わりました。有色人種や社会的弱者のコミュニティを支援するための財団を設立し、様々な慈善活動を行っています。また、彼は投資アドバイザーとしての顔も持ち、画家や作家としても多彩な才能を発揮しています。特に、2014年にはその功績からハンク・アーロン正義賞を受賞するに至りました。

このように、ジョー・バリー・キャロルはバスケットボール選手としてだけでなく、引退後もコミュニティのために尽力している人物としてアイコン的な存在となっています。

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