ジョー・ホームズ
ジョー・ホームズ：ヘヴィメタル界の伝説的ギタリスト
ジョー・ホームズ（1963年6月11日 - ）は、アメリカ出身のヘヴィメタルギタリストであり、特に1995年から2001年までオジー・オズボーンのギタリストとして活躍したことで広く知られています。しかし、彼の音楽キャリアはそれだけに留まらず、ヴァン・ヘイレンのフロントマンであるデイヴィッド・リー・ロスや、LAのバンド、リジー・ボーデンなど、数々の著名なアーティストやバンドとの共演歴を持っています。また、自身のバンドであるTerriff、そして現在はFarmikosを率いて、独自の音楽性を追求し続けています。
生い立ちとキャリアの初期
ニュージャージー州で生まれ、ロサンゼルスで育ったホームズは、1979年にギタリストのランディ・ローズからギターレッスンを受けました。この出会いは、彼の音楽人生に大きな影響を与えたと言えるでしょう。1983年には自身のバンドTerriffを結成しますが、1987年にリジー・ボーデンに加入し、アルバム『ヴィジュアル・ライズ』を制作しました。しかし、1988年にリジー・ボーデンを脱退し、Terriffを再結成、1990年まで在籍しました。
デイヴィッド・リー・ロスとの共演
1991年、ホームズはデイヴィッド・リー・ロス・バンドのツアーに、アルバム『A Little Ain't Enough』のレコーディング中にALSと診断されたジェイソン・ベッカーの代役として参加します。LAに戻った後、ホームズは再びTerriffを再結成し、元バッドランズのボーカリストであるレイ・ギランを含むさまざまなボーカリストとリハーサルを試みました。最終的に、ジェフ・ビーブイックを新しいフロントマンとしてバンドに迎え、バンド名をTerriffからDogma、最終的にはAlien Inkに変更し、プロデューサーのリッチ・マウザーと1枚のアルバムをレコーディングしました。
オジー・オズボーン時代
1995年、オジー・オズボーンはアルバム『オズモシス』のレコーディングを終えた後、ツアーのためにザック・ワイルドの後任を探していました。ジョーは自分のバンドで活動していたときに、ディーン・カストロノボ（オジーのドラマー）から、オジーがギタリストを探していることを電話で知らされます。ロサンゼルスのAudible Studiosで行われたオーディションで、彼は3曲のオジークラシックを演奏しました。この時、ホームズはランディ・ローズ（元オジーのギタリスト）からレッスンを受けたことは言わなかったものの、その才能が認められ、見事メンバーの座を射止めました。
オジーの伝記「Diary of a Madman: Ozzy Osbourne - The Stories Behind the Songs」には、常に有望で新しい才能を探しているオジーが、「すごい演奏をするギタリストを見つけた。彼はランディ・ローズの弟子だった」と語ったと記述されています。オジーはまた、「本当に奇妙だった。ジョーがランディ・ローズの曲を演奏するとき、ジョーはランディのように演奏するんだ。ランディの指が見えるようだった」とも語っています。
ホームズはオズモシスツアーでプレイし、1995年8月19日にテキサス州オースティンのオースティンミュージックホールでツアーを開始しました。彼はオジーのギタリストを続け、オズフェスト96から2000まで参加しました。ホームズは、アルバム「ダウン・トゥ・アース」の制作中にバンドを去りましたが、彼が共作した「Can You Hear Them？」、「ジャンキー」、「ザット・アイ・ネバー・ハッド」がアルバムに収録されています。また、映画「ビーバス・アンド・バットヘッド・ドゥ・アメリカ」のサウンドトラックとして発表された「ウォーク・オン・ウォーター」や、1997年のOzzfest Live CDにライブ曲「Perry Mason」が収録されています。
Farmikosの結成と現在
2012年12月下旬、元Laidlawのボーカリスト、ロバート・ロックをフィーチャーしたホームズの新しいバンド、Farmikosのニュースが報じられました。バンドは精力的に活動を続け、2015年にはデビューアルバム「Farmikos」をリリースしました。アルバムには、メタリカのベーシストであるロバート・トゥルヒーヨや、バッド・レリジョンのドラマーであるブルックス・ワッカーマンがゲスト参加しています。
ジョー・ホームズは、その卓越したギターテクニックと幅広い音楽性で、ヘヴィメタル界に多大な影響を与え続けています。彼の今後の活躍から目が離せません。
ディスコグラフィー
リジー・ボーデン
ビジュアル・ライズ（1987年）
ザ・メタルイヤーズ（1988年）
オジー・オズボーン
WALK ON WATER （1996年）
Ozzfest Live （1997年）
Farmikos
* FARMIKOS （2015年）
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