ジレンマ (speenaの曲)

speena「ジレンマ」：アニメ『エヴァンゲリオン』からインスパイアされた、葛藤と愛憎の歌

speenaの3枚目のシングル「ジレンマ」は、2001年8月17日にavex traxからリリースされました。この楽曲は、アルバム『much much more!!』にも収録されており、speenaの代表作の一つとして知られています。

楽曲概要

「ジレンマ」の作詞・作曲はカナコが手掛け、編曲は木村玲とspeenaが共同で行いました。カップリング曲「sixteen」のみ、ショーコが作詞を担当しています。「ジレンマ」は、日本テレビ系ドラマ『ビューティ7』のエンディングテーマとして起用され、その知名度を高めました。また、カップリング曲の「sixteen」はshelaに提供した『feel』の改作・セルフカヴァーですが、アルバムには収録されていません。

オリコンチャートでは最高22位を記録し、10週にわたってランクインしました。このシングルと収録アルバムは、speenaの作品の中で最大のヒットとなっています。

歌詞の背景

「ジレンマ」の歌詞は、1990年代後半に社会現象を巻き起こしたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の登場キャラクター、惣流・アスカ・ラングレー（以下、アスカ）の心情をモチーフにしています。歌詞は、主人公である碇シンジ（以下、シンジ）に対するアスカの複雑な想いを表現しており、愛情と憎しみが入り混じった感情の葛藤を描いています。

Aメロの歌詞にある「あなたが全部……あたし何もいらない」という一節は、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』でアスカがシンジに言ったセリフと酷似しています（ただし、二人称がアンタからあなたに変わっています）。

エヴァンゲリオンでは、主人公シンジの精神世界におけるジレンマが重要なテーマとして描かれており、その対人関係における特徴は、ヤマアラシのジレンマとして表現されています。

作詞者のカナコ本人は、「アスカのイメージソングではない」と明言していますが、リスナーが曲と『新世紀エヴァンゲリオン』のイメージを重ね合わせることは歓迎しています。

楽曲情報

調：変ロ長[[調]]（B♭）

収録曲

1. ジレンマ
2. sixteen
3. ジレンマ（オリジナル・カラオケ）
4. sixteen（オリジナル・カラオケ）

タイアップ

日本テレビ系ドラマ『ビューティ7』エンディングテーマ
日本テレビ系ドラマShin-D『チェリー』オープニングテーマ
日本テレビ系『AX MUSIC-FACTORY』AX POWER PLAY #045（エンディングテーマ）

「ジレンマ」は、speenaの音楽性を代表する一曲であり、アニメ『エヴァンゲリオン』ファンにとっても特別な意味を持つ楽曲と言えるでしょう。

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