ジンギス・カン (1965年の映画)

映画『ジンギス・カン』 (1965) の解説

『ジンギス・カン』（原題：Genghis Khan）は、1965年にイギリス、西ドイツ、ユーゴスラビア、アメリカ合衆国の合作で制作された歴史映画です。この作品は、一代でモンゴル帝国を築き上げた英雄、ジンギス・カンの生涯を描いています。

概要

主人公ジンギス・カンを演じるのは、エジプト出身のオマー・シャリフ。モンゴル人を演じるにあたり、人種的な違和感を覚えるかもしれませんが、彼の熱演は観る者を物語に引き込みます。また、スティーヴン・ボイド、ジェームズ・メイソンなど、国際色豊かなキャストが集結し、壮大な歴史ドラマを彩ります。撮影は当時のユーゴスラビアで行われ、広大なモンゴルの大地を再現しています。

VHSとDVDでは『ジンギスカン』という邦題で発売されました。

あらすじ

物語は、テムジン（オマー・シャリフ）がメルキト族のジャムカ（スティーヴン・ボイド）によって父を殺され、捕虜となる場面から始まります。テムジンは脱走し、自由の身となった彼はモンゴル国家建設を決意します。宿敵ジャムカの婚約者ボルテ（フランソワーズ・ドルレアック）を略奪し妻としますが、そのことでジャムカの恨みを買い、ボルテはジャムカによって辱めを受け、子を宿してしまいます。

東へ向かうテムジンは、中国の要人カム・リン（ジェームズ・メイソン）を助け、北京に入城。皇帝（ロバート・モーレイ）の信頼を得ます。当時、中国は満州族の侵入に苦しんでおり、テムジンは軍を率いて満州族に味方するジャムカを捕虜にします。その功績により、中国皇帝から「征服王ジンギス・カン」の称号を授けられます。しかし、中国での暮らしに飽き足らず、テムジンは草原へ戻ることを決意します。

テムジンを警戒する皇帝は、ジャムカを利用してテムジンの暗殺を企てます。しかし、テムジンは花火大会に乗じて長城の門を爆破し、軍を率いて無事に草原へと帰還します。草原に戻ったテムジンは、カム・リンを軍師として迎え、黄河以北を征服。さらに西へ進軍し、サマルカンドやプラハまでを攻略します。

一方、ジャムカはホラズム王（イーライ・ウォラック）に取り入り、テムジンとの最終決戦に挑みます。ホラズム軍はモンゴル軍の砲撃に混乱し敗走。ジャムカはテムジンに一騎打ちを挑みますが、果たして勝負の行方は…。

キャスト

テムジン / ジンギス・カン: オマー・シャリフ
ジャムカ: スティーヴン・ボイド
ボルテ: フランソワーズ・ドルレアック
カム・リン: ジェームズ・メイソン
中国皇帝: ロバート・モーレイ
ホラズム王: イーライ・ウォラック

外部リンク

ジンギス・カン - allcinema
ジンギス・カン - KINENOTE
Genghis Khan - オールムービー（英語）
Genghis Khan - IMDb（英語）

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