ジンバブエの世界遺産

ジンバブエの世界遺産は、ユネスコの世界遺産に登録されているジンバブエの文化遺産および自然遺産のことを指します。これらの遺産は、人類の共有財産として保護され、後世に伝えるべき重要な価値を持つとされています。

文化遺産

ジンバブエには、古代から中世にかけて築かれた壮大な石造建造物群や、先住民の文化や信仰を伝える遺跡などが文化遺産として登録されています。これらの遺産は、ジンバブエの歴史や文化を深く理解する上で欠かせない存在です。

グレート・ジンバブエ国定記念物: 11世紀から15世紀にかけてショナ族によって築かれた巨大な石造都市の遺跡。精密に積み上げられた石壁や塔は、当時の高度な建築技術を物語っています。政治、経済、宗教の中心地として栄え、ジンバブエの国名の由来ともなりました。
カミ遺跡群国定記念物: 15世紀から17世紀にかけてトルワ族によって築かれた石造都市の遺跡。グレート・ジンバブエの建築様式を受け継ぎつつ、独自の装飾や工夫が凝らされています。交易の中心地として栄え、多様な文化が交流しました。
マナ・プールズ国立公園、サピ、チェウォレ保護区: ジンバブエ北部に位置する自然保護区。ザンベジ川沿いの肥沃な土地には、多様な動植物が生息しています。カヌーやウォーキングサファリなどを通して、手つかずの自然を満喫できます。
マトボの丘群: ジンバブエ南西部に位置する岩山の連なり。サン族の壁画が数多く残されており、古代からの人々の生活や信仰を伝えています。セシル・ローズの墓があることでも知られています。

自然遺産

ジンバブエには、壮大な滝や多様な動植物が生息する自然保護区などが自然遺産として登録されています。これらの遺産は、地球の貴重な生態系を保全する上で重要な役割を果たしています。

ヴィクトリアの滝: ザンベジ川に位置する世界最大級の滝。水煙が立ち上る様子は圧巻で、「雷鳴の轟く滝」とも呼ばれています。滝周辺には熱帯雨林が広がり、多様な動植物が生息しています。

複合遺産

複合遺産とは、文化的な価値と自然的な価値の両方を兼ね備えた遺産のことです。ジンバブエには、複合遺産は登録されていません。

ジンバブエの世界遺産は、その多様性と歴史的な深さにおいて、世界的に高く評価されています。これらの遺産を保護し、未来世代に継承していくことは、私たちの責務と言えるでしょう。

関連項目

世界遺産の一覧

もう一度検索