スウェイン

スウェイン (Swain) - 競走馬・種牡馬

スウェインはアイルランド出身の優秀な競走馬で、後に種牡馬としても名を馳せました。彼はフランスとイギリスで調教を受け、特にキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでの連覇が際立つ存在です。

競走馬時代

スウェインの父であるナシュワンは、イギリスの二冠を達成し、キングジョージも制した名馬であり、母ラヴスミットンもアメリカのG1競走での優勝経験があります。このような背景から、スウェインは名門血統に培われた馬としても知られています。

3歳のスウェインはフランスの著名な調教師アンドレ・ファーブルの厩舎に所属し、1995年5月のサンクルー競馬場で華々しくデビュー。その後、リス賞やドーヴィル大賞典などで5連勝を果たしたものの、凱旋門賞ではラムタラに次ぐ3位に留まりました。

4歳になった1996年には、イギリスで初のG1競走を制しました。キングジョージの前哨戦で強力な競走馬と戦い、フォワ賞では前年のキングジョージスタート馬を破ったものの、凱旋門賞では再び4位に終わる結果となりました。

1997年にはサイード・ビン・スルール厩舎に移籍し、再びキングジョージに挑戦しました。競争レベルが非常に高くなったこのレースで、スウェインは見事に勝利を収め、父ナシュワンとの親子制覇を達成しました。ただしその後、凱旋門賞では厳しい競争に直面し、7位に終わりました。

1998年のシーズンではアラブ首長国連邦のドバイワールドカップでアメリカのシルバーチャームと接戦を繰り広げましたが、短頭差で惜しくも2位。以後も名競走を重ね、キングジョージを再度制覇。秋にはアイリッシュチャンピオンステークスでも勝利を手に入れますが、ブリーダーズカップクラシックでは3位と奮闘し、競走馬生活の幕を閉じました。この年には、カルティエ賞最優秀古馬にも選ばれています。

競走成績

• - 1995年 (3歳): 6戦5勝、リス賞、ドーヴィル大賞典
• - 1996年 (4歳): 6戦2勝、コロネーションカップ、フォワ賞
• - 1997年 (5歳): 4戦1勝、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス
• - 1998年 (6歳): 6戦2勝、カルティエ賞最優秀古馬、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス、アイリッシュチャンピオンステークス

種牡馬時代

スウェインは引退後、アメリカのケンタッキー州にあるシャドウェルファームで種牡馬となり、後にカナダのアスコットスタッドに移りました。彼の産駒はG1勝ち馬を1頭輩出していますが、期待されたほどの繁殖成績には至りませんでした。2022年には種牡馬を引退し、動物保護施設オールドフレンズに移り、同年7月には老衰により30歳で天寿を全うしました。

代表産駒

• - ディミトローヴァ: フラワーボウル招待ステークス (米G1)
• - ナシージ: メイヒルステークス (英G2) など
• - スタンレーパーク: サンルイレイハンデキャップ (米G2)

スウェインは、その競走馬時代だけでなく、種牡馬としても特筆すべき存在といえ、多くのファンに愛され続けてきた馬です。

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