スキマスイッチ (アルバム)

スキマスイッチの6枚目のオリジナルアルバム『スキマスイッチ』は、グループ初のセルフタイトル作として、彼らの音楽的な探求心と創造性が色濃く反映された作品です。

制作背景

アルバムタイトルは、「スキマスイッチが今やりたいことを詰め込んだのなら、この作品がスキマスイッチそのものではないだろうか」というコンセプトに基づき決定されました。制作においては、アルバム全体を意識するよりも、1曲ごとに「面白さ」や「より良い表現」を追求するスタンスが取られました。メンバー間の綿密なやり取りを重ね、10曲が完成した時点でアルバムとして結実したという、こだわりの制作過程が明かされています。

リリース形態と特典

初回生産限定盤と通常盤の2形態で同時発売され、初回盤のCDはBlu-spec CD2仕様となっています。さらに、DVDが付属し、ミュージックビデオやニューヨークでのスペシャルインタビュー映像を楽しむことができます。また、2018年のユニバーサルミュージック移籍時に、本作を含む過去のアルバムが再発されています。

購入者特典として、全国ツアー「スキマスイッチ TOUR 2015 "SUKIMASWITCH"」のライブ＆バックステージ招待やスペシャルグッズが当たる応募券が封入されました。また、対象店舗では、スキマスイッチ直筆メッセージ入り特製アナザージャケットがプレゼントされました。

収録曲について

アルバムには、22ndシングル「星のうつわ」とそのカップリング曲を含む全10曲が収録されています。各楽曲は、スキマスイッチならではの音楽性と多様なジャンルへの挑戦が感じられる仕上がりとなっています。

ゲノム: YASUDAのCMソングとして使用された楽曲で、スキマスイッチにとって新しいサウンドと世界観が表現されています。アルバムのオープニングを飾るにふさわしい、インパクトのあるナンバーです。
パラボラヴァ: 21stシングルとしてリリースされた楽曲。ストリングスアレンジが印象的な、美しいメロディが際立つバラードです。
僕と傘と日曜日: 常田真太郎がKANの楽曲「すべての悲しみにさよならするために」をイメージして制作した楽曲。情景描写にこだわった歌詞と、水の雫感を表現したシーケンスが特徴的です。
life×life×life: ABCマートのCMソングとして話題を集めたカントリー調の楽曲。先行配信もされました。
Ah Yeah!!: 20thシングルとしてリリースされた楽曲。ライブでも盛り上がり必至のアッパーチューンです。
夏のコスモナウト (album ver.): シングルバージョンとは異なり、ラジオのザッピングを模したイントロが追加されています。
蝶々ノコナ: 90年代初頭のサウンド感を意識した、ダサかっこいい楽曲。サビのメロディは2008年頃から存在していたとのことです。
思い出クロール: 大橋卓弥がWingsをイメージして制作した楽曲。歌詞には名古屋の風景が織り込まれています。
星のうつわ (album ver.): シングルバージョンとは異なり、曲の最後がフェードアウトする形になっています。
SF: 藤子・F・不二雄が提唱する「すこし・不思議」をテーマにした楽曲。アルバムのラストを飾る、壮大なスケール感のナンバーです。

『スキマスイッチ』は、スキマスイッチの音楽的な進化と深化を示す、聴きごたえのあるアルバムです。彼らの新たな挑戦と、普遍的なメロディセンスが融合した本作は、多くの音楽ファンを魅了することでしょう。

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