スクワイア・ジャグマスター

スクワイア・ジャグマスター：個性的なサウンドとルックスを兼ね備えたエレキギター

スクワイア・ジャグマスターは、ギター史に名を刻むフェンダー社のブランド、スクワイアによって製造されたエレクトリックギターです。ジャガーやジャズマスターを彷彿とさせる独特のボディシェイプが特徴で、多くのミュージシャンを魅了してきました。

モデルの歴史と変遷

1997年にスクワイア・ビスタ・シリーズとして登場し、その後ヴィンテージ・モデファイド・シリーズとしてラインナップされました。本記事では、ヴィンテージ・モデファイド・シリーズの仕様を主に解説します。2023年1月現在、スクワイアの公式ラインナップからは姿を消しており、現在は中古市場での入手がメインとなります。

特徴的な仕様とサウンド

ジャガーやジャズマスターを思わせるボディデザインは、多くのプレイヤーに親しみやすい一方で、スクワイア・ジャグマスター独自の個性も持ち合わせています。
ピックアップには、ダンカン・デザインドのハムバッカーを2基搭載。これは、太くパワフルなサウンドを実現する上で大きな役割を果たしています。コントロールは、シンプルに1ボリューム、1トーンノブという構成で、音作りに集中できます。

ネックはメイプル材を使用し、Cシェイプの握りやすいネックプロファイルとなっています。指板にはローズウッドを採用し、滑らかなフィンガリングを実現しています。フレット数は21フレットで、ミディアムジャンボサイズのフレットを採用することにより、スムーズなベンディングやヴィブラートが可能です。スケールは24インチショートスケール（610mm）で、フェンダー・ムスタングと同じスケールを採用しています。ショートスケールは、演奏性を高める効果があります。

ボディカラーは、ブラックとサンバーストが定番でしたが、過去にはキャンディアップルレッドやレイク・プラシッド・ブルーなども存在していました。限定生産モデル（Factory Special Run：FSR）も存在しており、コレクターの間では高い人気を誇ります。ピックガードは、ブラックモデルが3プライ、サンバーストモデルが4プライとなっています。

使用ミュージシャン

スクワイア・ジャグマスターは、多くのミュージシャンに愛用されてきました。

降谷建志（Dragon Ash）： デビュー当時、サーフグリーンのモデルをライブなどで使用していました。
真鍋吉明（the pillows）： 2000年代中期にヴィンテージ・モデファイド・シリーズのブラックモデルをライブやレコーディングで使用。その後、monokuroの磯谷直史に譲渡されました。
* の子（神聖かまってちゃん）： シングルコイルピックアップにカスタマイズされたシグネチャーモデルがスクワイアより発売されました。

まとめ

スクワイア・ジャグマスターは、独特のルックスとパワフルなサウンドを両立させた魅力的なエレクトリックギターです。販売終了となっているため、中古市場での入手になりますが、その個性的で演奏性に優れたモデルは、多くのギタリストを魅了し続けるでしょう。そのサウンドと演奏性から、今もなお多くのファンを惹きつけています。中古市場で探してみるのも良いかもしれません。

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