スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説

スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説

『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』は、1985年11月7日から1986年10月23日までフジテレビ系で放送された日本の学園ドラマである。この作品は和田慎二の漫画『スケバン刑事』を原作とし、シリーズ第2作目として位置付けられている。主演の南野陽子は、彼女の名を一躍有名にした役柄で、特に観衆の心をつかんだ。

概要

本作は、原作の第2部を基にしており、「鉄仮面」や「梁山高校」、「青狼会」といった要素がストーリーの中心となっている。主人公・麻宮サキは、土佐弁を用いた名セリフ「おまんら、許さんぜよ」で知られる。今回は彼女に二人の仲間が加わり、三人組としての活躍が描かれる。この設定の展開は次作『III』にも引き継がれ、さらなる進化を遂げている。ナレーションは来宮良子が担当しており、放送前の予告では「今、セーラー服は学園の戦闘服だ！」とのキャッチコピーが用いられた。

南野陽子はこの役を得た経緯を振り返り、「学園ものが決まった」と期待していたが、実際には刑事ものだったと明かしている。撮影現場では、彼女が『金八先生』や『ゆうひが丘の総理大臣』を思い出し、すぐに興味を持ったという。その後、「顔にインパクトがないから」との理由で鉄仮面を渡された際には驚いたとも告げている。制作サイドから原作を離れるとの指示があったが、実際の作品は「孤独でありながら他人のために戦う」その姿勢が原作通りであるとの評価を受けた。

登場人物

主要人物

• - 五代陽子（2代目麻宮サキ）

- 演：南野陽子
- 本名は早乙女志織。梁山高校の生徒で、鉄仮面を被りながら戦うヒロイン。特命刑事としての運命を選び、仲間と共に敵と戦う。

• - 矢島雪乃

- 演：吉沢秋絵
- 財閥令嬢であり、陽子を慕い、仲間として彼女と共に戦う。

• - 中村京子（ビー玉のお京）

- 演：相楽ハル子
- ビー玉を武器にする江戸っ子気質のキャラクター。陽子と親友になる。

• - 西脇

- 演：蟹江敬三
- 元刑事で襲名式での重要な役割を果たす。

敵キャラクター

• - 信楽老

- 演：森塚敏
- 作品の大ボスとして、強大な権力を持つ悪役。

放送の影響と評価

この作品は放送当初から多くの視聴者を魅了し、南野の人気は急上昇した。1987年には同名のゲームソフトがセガからリリースされるなど、さまざまなスピンオフやメディア展開も行われた。また、関連する劇場映画も公開され、多くのファンから支持を受けた。南野陽子の映画デビューにも大きな影響を与え、後のキャリアに繋がった。

まとめ

『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』は、ただの学園ドラマにとどまらず、友情や戦い、そして成長を描いたストーリーが多くの視聴者に深い印象を残した。特に南野陽子のキャラクターはその後の作品にも強い影響を与え、日本のテレビドラマ史の中でも特別な位置を占めることとなった。

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