スズカ・ヴォイスFM

鈴鹿ヴォイスFM（Suzuka Voice FM）

鈴鹿ヴォイスFMは、三重県鈴鹿市を中心に放送されるコミュニティFM局であり、株式会社鈴鹿メディアパークが運営しています。2008年に開局したこの局は、地域密着型の放送を通じて、エンターテインメントや情報を地域住民に提供しています。

概要

開局当初、局名は「KIZUNAネット鈴鹿FM」でしたが、現在は「鈴鹿ヴォイスFM」という名称で広く知られています。FM放送は、ショッピングセンターのフレスポ鈴鹿内に位置するSUZUCOMIという施設から行われており、この施設は鈴鹿コミュニティーが運営しています。さらに、音楽ホールである「SUZUKA VOICE HALL」も併設され、地域の音楽活動に寄与しています。

リスナーは鈴鹿市全域に加え、亀山市や四日市市、三重郡の一部にも広がる約66万人に達します。特徴的な点として、時報ではレースマシンの効果音を用いてリスナーに時間を知らせるユニークなスタイルを採用しています。

沿革

鈴鹿ヴォイスFMは、2008年8月11日に設立され、その後短期間で放送局として必要な免許を取得し、2009年に正式な放送を開始しました。しかし、開局以来、資金繰りの問題が発生し、2015年には従業員全員が退職願を提出する事態が起こりました。その影響で、他のコミュニティFM局への番組配信が一時中断されました。

2016年には自社制作による音楽番組がスタートし、その後もさまざまな番組が制作されています。特に、鈴鹿サーキットで行われるF1や鈴鹿8耐などの大規模レースの情報を駆使した放送は、リスナーにとって大きな魅力となっています。

プログラム編成

鈴鹿ヴォイスFMでは、地域の情報を伝える様々な番組を放送しています。たとえば、朝の情報バラエティ番組「Suzuka Morning Voice!」や、お昼の生放送番組「めっちゃすずか!」などがあります。また、サーキット情報や交通情報を放送することもあり、地域の重要な情報源としての役割を果たしています。

特に注目されるのは、毎日放送される子供向けの読み聞かせ番組「パパママおやすみ」で、これは対象を広げた内容で地域の家庭に親しまれています。

スタジオ設備

鈴鹿ヴォイスFMは『studio Breath』や『studio Lipstick』などのスタジオを運営しており、様々な番組の収録や生放送が行われています。スタジオからはYouTubeを通じた番組配信も行い、さらに多くのリスナーにアプローチしています。

地域貢献

地元企業や鈴鹿市の支援を受けて運営されている鈴鹿メディアパークは、緊急防災ラジオのレンタルサービスも提供しており、災害情報の迅速な発信にも努めています。地域の情報だけでなく、外部の放送局との提携を通じて多角的なサービスを展開しています。

鈴鹿ヴォイスFMは、地元の文化やイベントを大切にしながら、地域の一員としての役割を強化し続けています。これからもますます注目される局となりそうです。

もう一度検索