スズキユカ

スズキユカ（1971年生まれ）は、日本の漫画家、イラストレーターとして活躍しています。埼玉県出身で、その作品は多くのファンを魅了し続けています。

1993年、スズキユカは松本こまつ名義で『インチキ野郎』を発表し、アフタヌーン四季賞に入賞しました。この受賞が、彼女のプロとしてのキャリアの始まりとなりました。その後も精力的に作品を発表し続け、1999年には第6回電撃ゲーム小説大賞イラスト部門で金賞を受賞。漫画家としてだけでなく、イラストレーターとしても高い評価を得るようになりました。

スズキユカの代表作として知られるのが、『おうちでごはん』です。この作品は、『まんがライフMOMO』で2003年から連載が開始され、その後『まんがくらぶ』に移籍して2019年5月号まで連載されました。全12巻で刊行されており、日常の食卓を舞台にした温かくユーモラスなストーリーが人気を集めました。

その他にも、森博嗣の小説を原作とした漫画作品を多数手がけています。『女王の百年密室』（2001年）、『迷宮百年の睡魔』（2005年）、『赤目姫の潮解』（2018年）など、ミステリー要素の強い作品を、独特のタッチで描き出しています。

また、不妊治療をテーマにした『いのちのタマゴ くじけないもん！不妊治療奮闘記』（2011年）では、自身の経験をもとに、不妊治療の苦労や喜びを赤裸々に描いています。この作品は、同じ悩みを抱える多くの読者から共感を得ました。

イラストレーターとしての活動も幅広く、阿智太郎の小説『九官鳥刑事―明日は我が身の九官鳥』や『おちゃらか駅前劇場―阿智太郎短編集』、森博嗣の小説『迷宮百年の睡魔』などの装画を担当しています。土岐友浩の小説『Bootleg』では、書籍全体のアートワークを手がけました。

スズキユカの作品は、日常の風景や人間関係を丁寧に描き出し、読者に温かい気持ちとユーモアを届けてくれます。その才能は、漫画、イラストレーションの分野にとどまらず、今後ますます多岐にわたる活躍が期待されています。

作品リスト

漫画作品
女王の百年密室（原作：森博嗣、2001年、幻冬舎 全1巻）
おうちでごはん（『まんがライフMOMO』2003年 − 2019年1月号（休刊号）→『まんがくらぶ』 - 2019年5月号、竹書房、全12巻）
迷宮百年の睡魔（原作：森博嗣、2005年、幻冬舎、全1巻）
いのちのタマゴ くじけないもん！不妊治療奮闘記（2011年、竹書房、全1巻）
赤目姫の潮解（原作：森博嗣、2018年、幻冬舎、全1巻）

イラスト
九官鳥刑事―明日は我が身の九官鳥（阿智太郎著、電撃文庫、メディアワークス）
おちゃらか駅前劇場―阿智太郎短編集（阿智太郎著、電撃文庫、メディアワークス）
迷宮百年の睡魔（森博嗣著、幻冬舎）
Bootleg（土岐友浩著、書肆侃侃房）

外部リンク
スズキユカ印 - archive.today（2013年4月27日アーカイブ分） - 公式サイト
* スズキユカ (@_Yuka_Suzuki_) - X（旧Twitter）

もう一度検索