スズキ・GSX250R

スズキ GSX250R：スポーティさと実用性を兼ね備えた250ccロードスポーツ

スズキが製造・販売するGSX250Rは、250ccクラスのロードスポーツモデルです。同社のGSR250をベースに開発され、スポーティな外観と扱いやすい操作性を両立させています。2016年に中国で先行発表された後、ミラノショーでグローバルモデルとして発表、日本市場には2017年4月に導入されました。

デザインと機能性の融合

GSX250Rは、GSX-Rシリーズのデザインを踏襲したフルカウルを装備。アグレッシブなスタイルが特徴です。一方で、ライダーの快適性も考慮されており、セパレートハンドルは高めに設定され、長距離走行でも疲れにくいポジションを実現しています。また、15Lの大容量燃料タンクはツーリングでの安心感も高めています。

フレームなど主要部品はGSR250をベースとしていますが、座席構造の軽量化や10本スポークのキャストホイールへの変更、ペタル式ブレーキディスクの採用など、細部にわたる改良が施されています。GSR250と比較して11kgの軽量化も達成されています。これは、センタースタンドの廃止やマフラーの変更などが貢献しています。

走行性能と環境性能

エンジンはGSR250のものをベースに改良を加え、平成28年排出ガス規制に適合しています。低中回転域のトルク特性を重視したセッティングにより、扱いやすさと燃費の良さを両立させています。マフラーも変更されており、環境性能の向上に寄与しています。

先進装備

テールランプとフロントポジションランプにはLEDを採用し、視認性を高めています。メーターは液晶セグメント式で、必要な情報をシンプルに表示します。

ABSモデルの追加

海外仕様では先行してABSモデルが発表されていましたが、日本仕様も2020年12月に発売された2021年モデルからABS搭載モデルが追加されました。ABSモデルは、ノーマルモデルと比較して3kg重量が増加し、181kgとなっています。

まとめ

GSX250Rは、スポーティなデザインと扱いやすさを両立させた、バランスのとれた一台です。250ccクラスのオートバイとしては、十分なパワーと快適性を備えており、街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応できます。ABSモデルの追加により、安全性もさらに向上しています。GSR250をベースとしながらも、各部の改良によって、より洗練されたモデルへと進化を遂げています。スズキの技術力とデザインセンスが凝縮された、魅力的な一台と言えるでしょう。

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