スタア誕生 (1954年の映画)

映画『スタア誕生』（1954年）の詳細解説

1954年に公開されたアメリカ映画『スタア誕生』（原題: A Star Is Born）は、1937年の同名映画をミュージカルとして再映画化した作品です。監督はジョージ・キューカーが務め、主演はジュディ・ガーランドとジェームズ・メイソンが担当しました。この映画は、一躍スターダムにのし上がっていく女性と、落ち目の人気スターとの愛と葛藤を描いたドラマです。

制作の背景

この映画は、1937年版の『スタア誕生』をベースにしていますが、さらに遡ると、ジョージ・キューカー監督が1932年に手がけた『栄光のハリウッド』も影響を与えていると言われています。1954年版は、音楽要素を大幅に取り入れたミュージカル作品として生まれ変わり、ジュディ・ガーランドにとっては4年ぶりの映画主演作となりました。

編集の経緯

1954年9月には196分の仮バージョンがテスト上映されましたが、同年10月のニューヨークでの初公開に向けて182分に短縮されました。しかし、その後もワーナー・ブラザースによって27分のカットが行われ、最終的には一般公開時にはさらに短くなったバージョンが上映されました。この大幅な編集に対して、キューカー監督は「見るのも苦痛だ」と強い不満を表明しました。

1983年には、削除されたカットからのスチール写真やサウンドトラックを活用し、176分版が製作されました。しかし、未だに5分間の映像が行方不明となっています。

あらすじ

（詳細なあらすじについては、ここでは割愛します。映画本編をご覧ください。）

キャスト

ジュディ・ガーランド
ジェームズ・メイソン

日本語吹替版

この映画は、過去に2度テレビ放送されており、異なる声優による吹替版が存在します。

NHK版：1969年3月30日 初回放送
フジテレビ版：1976年12月10日 初回放送

スタッフ

監督：ジョージ・キューカー
製作総指揮：ジャック・L・ワーナー
製作：シドニー・ラフト
脚本：モス・ハート
撮影：サム・リーヴィット
編集：フォルマー・ブラングステッド
プロダクションデザイン：ジーン・アレン
美術：マルコム・C・バート
装置：ジョージ・ジェームズ・ホプキンス
衣裳：ジャン・ルイ、メアリー・アン・ナイバーグ、アイリーン・シャラフ
音楽監督：レイ・ハインドーフ

受賞とノミネート

この作品は、数々の賞にノミネートされ、以下の賞を受賞しています。

受賞

ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)：ジュディ・ガーランド
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)：ジェームズ・メイソン

ノミネート

アカデミー主演女優賞：ジュディ・ガーランド
アカデミー主演男優賞：ジェームズ・メイソン
アカデミー作曲賞：レイ・ハインドーフ
アカデミー歌曲賞：ハロルド・アーレン（作曲）、アイラ・ガーシュウィン（作詞）「The Man that Got Away」
アカデミー美術賞（カラー）：ジーン・アレン、マルコム・C・バート、ジョージ・ジェームズ・ホプキンス、アイリーン・シャラフ
アカデミー衣裳デザイン賞（カラー）：ジャン・ルイ、メアリー・アン・ナイバーグ、アイリーン・シャラフ
英国アカデミー賞海外女優賞：ジュディ・ガーランド

関連作品

スタア誕生 (1937年の映画)
スター誕生 (1976年の映画)
アリー/ スター誕生|アリー_ スター誕生 (2018年の映画)

外部リンク

スタア誕生 - allcinema
スタア誕生 - KINENOTE
A Star Is Born - オールムービー（英語）
A Star Is Born - IMDb（英語）
A Star Is Born - TCM Movie Database（英語）
* A Star Is Born - Rotten Tomatoes（英語）

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