スタジオパークからおめでとう

NHK総合テレビジョンで、新しい年の幕開けを祝う特別番組として、長年にわたり親しまれてきたのが『スタジオパークからおめでとう』です。この番組は、通常、毎年元日に放送され、NHKの人気番組である『スタジオパークからこんにちは』（通称「スタパ」）と『土曜スタジオパーク』（通称「土スタ」）をベースとした構成が特徴でした。

番組の構成

この特別番組は、基本的に二部構成で展開されました。

第一部：午前中に放送され、平日の帯番組である「スタパ」の雰囲気を踏襲していました。その年に放送中の連続テレビ小説の出演者を主なゲストとして迎えるのが恒例で、朝ドラの舞台裏や出演者の素顔に触れることができる、和やかなトークが中心でした。
第二部：正午のニュースを挟んで午後からスタートし、こちらは週末の「土スタ」を基盤としていました。その年の1月から放送が始まるNHK大河ドラマの主演俳優陣が登場し、新年の大河ドラマへの期待感を高めるような、重厚かつ華やかな内容が届けられました。

このように、午前と午後で異なる人気番組のスタイルを取り入れつつ、その年のNHKを代表するドラマの主役級キャストを迎えることで、幅広い視聴者の関心を集める番組でした。

放送形態の変遷

番組の放送形態には、いくつかの変遷が見られました。

2010年：編成上の都合からか、午前中の第一部は設定されず、午後からの第二部のみが放送される形となりました。
2011年以降：元日当日の編成から外れることになります。代わりに、前年の12月31日の午後に、大晦日の特別番組として放送されることになりました。この大晦日版は「スタジオパークおおみそかスペシャル」と銘打たれ、「土スタ」をベースとしながらも、やはりその年の大河ドラマ主演俳優を迎えるという、かつての『スタジオパークからおめでとう』第二部の要素を強く引き継いだ内容となりました。

元日の特番としての歴史は一度区切りを迎えましたが、そのコンセプトの一部は大晦日の特別編成へと受け継がれたと言えるでしょう。

司会者

番組の司会は、その時々の「スタパ」や「土スタ」の担当者が務めました。

1999年：「初夢テレビ'99」というタイトルで放送された際は、当時「スタパ」の司会だった堀尾正明アナウンサーと、黒田あゆみアナウンサー（現在の渡邊あゆみアナウンサー）が進行を担当しました。
2002年 - 2008年：「スタパ」の司会コンビと、「土スタ」の司会メンバーの一部または全員が合同で番組を盛り上げました。複数の司会者が連携して番組を進めるスタイルは、新春の賑やかさを演出する一助となりました。
2009年以降：「スタパ」の司会者者のみが担当する形に戻りました。
2010年：この年の放送では、「スタパ」のメイン司会者であった武内陶子アナウンサーが産休中だったため、渡邊あゆみアナウンサーが代役としてメイン司会を務めました。

このように、司会陣もまた、その時代の「スタパ」や「土スタ」の顔ぶれを反映しつつ、柔軟に対応しながら番組を進行していました。

放送時間

番組が通常二部構成で放送されていた時期の具体的な放送時間（JST）は、以下の通りでした。

第一部：10時5分 - 11時54分
第二部：12時15分 - 13時50分

これらの時間帯は、正午のニュースを挟む形で設定されており、視聴者は午前から午後にかけて、続けて番組を楽しむことができました。

『スタジオパークからおめでとう』は、NHKの人気スタジオ番組を新春特別版としてアレンジし、その年の注目ドラマの出演者を招くことで、元日のテレビ視聴に華を添えた番組でした。その歴史は形を変えつつ、NHKの年末年始の恒例企画の一部として記憶されています。

スタジオパークからおめでとう