スタジオ・ワークス

ピンク・フロイドのボックス・セット『ピンク・フロイド・スタジオ・ワークス』（Oh, by the Way）は、彼らの輝かしいキャリアを凝縮したコレクションとして、2007年12月10日に発売されました。日本では、翌2008年1月30日にリリースされ、完全限定生産という希少性も相まって、多くのファンを魅了しました。

このボックスセットには、ピンク・フロイドがこれまでに発表した全14作（CD16枚）のオリジナル・アルバムが、すべて紙ジャケット仕様で収められています。彼らの初期の作品から、時代を象徴する名盤、そして晩年の作品まで、その音楽的な変遷を辿ることができます。

収録されているアルバムは以下の通りです。

1967年：夜明けの口笛吹き
1968年：神秘
1969年：モア
1969年：ウマグマ（2枚組）
1970年：原子心母
1971年：おせっかい
1972年：雲の影
1973年：狂気
1975年：炎〜あなたがここにいてほしい
1977年：アニマルズ
1979年：ザ・ウォール（2枚組）
1983年：ファイナル・カット
1987年：鬱
1994年：対

ただし、このボックスセットには、彼らのラストアルバム『永遠』や、『ピンク・フロイドの道』などの編集アルバムは収録されていません。そのため、ピンク・フロイドのすべての楽曲を網羅しているわけではない点には注意が必要です。

原題の『Oh, by the Way』は、1975年に発表された楽曲「葉巻はいかが」の歌詞に登場するフレーズに由来しています。また、デザインは、ピンク・フロイドのアルバムジャケットを数多く手掛けてきたヒプノシスのストーム・ソーガソンが担当しています。彼の独特なアートワークも、このボックスセットの魅力を一層引き立てています。

『ピンク・フロイド・スタジオ・ワークス』は、ピンク・フロイドの音楽を愛するすべての人にとって、まさに宝物のようなコレクションと言えるでしょう。彼らの創造性と革新性が詰まったアルバム群を、ぜひこの機会に再発見してみてください。

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