スタッド・ド・フランス

スタッド・ドゥ・フランス

スタッド・ドゥ・フランス（Stade de France）はフランスの首都パリの北側、イル＝ド＝フランス地域圏にあるセーヌ＝サン＝ドニ県のサン＝ドニに位置する多目的スタジアムです。このスタジアムは、サッカーとラグビーのフランス代表チームのホームグラウンドとして知られています。収容人数は最大で約80,000人を誇り、サッカーやラグビーの国際試合だけでなく、様々なイベントが開催されています。

歴史と主なイベント

スタッド・ドゥ・フランスは1998年に開催されたFIFAワールドカップの主会場として建設され、その大会では決勝戦を含む9試合が行われました。決勝戦ではフランスがブラジルに勝利し、開催国としての初優勝を飾りました。その後、このスタジアムは UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦を2度（2000年、2006年）も開催し、2022年には2021-22シーズンの決勝も行われました。

国内でも特に重要な試合が行われる場所で、毎年クープ・ドゥ・フランスの決勝がここで実施されています。さらに、2007年にはラグビーワールドカップの決勝が行われ、2023年には準決勝や3位決定戦なども含まれています。これにより、サッカーとラグビー両方のワールドカップ決勝がこの場で行われたのはスタッド・ドゥ・フランスと横浜国際総合競技場だけです。

陸上競技とその他のイベント

スタジアムは主要な球技イベントのみならず、陸上競技の大会も開催できる設備が備わっています。2003年には世界陸上競技選手権のメイン会場として使用され、IAAFダイヤモンドリーグでも一部の競技が行われました。

セキュリティとテロ事件

しかし、スタッド・ドゥ・フランスには悲しい歴史もあります。2015年11月13日にはパリ同時多発テロ事件が発生し、この日開催されていたフランス対ドイツの試合に出席していたフランソワ・オランド大統領を含む多くの観客に深い影響を与えました。試合の最中、スタジアム周辺で爆破音が鳴り響き、容疑者による自爆テロが発生し、4名が死亡しました。この事件を受けて、試合参加国のドイツチームは安全上の観点から宿泊を強いられることとなりました。

未来のイベント

スタッド・ドゥ・フランスは、2024年のパリオリンピックではオリンピック・スタジアムとして陸上競技や7人制ラグビー、さらには閉会式が行われる予定です。このスタジアムが夏季オリンピックのメイン会場となり、同時にFIFAワールドカップやラグビーワールドカップの決勝戦地としても使用されるのは世界初の試みとなります。

音楽イベント

スタッド・ドゥ・フランスでは、数多くのアーティストによるコンサートも行われています。ローリング・ストーンズ、AC/DC|AC_DC、セリーヌ・ディオン、U2、ポール・マッカートニー、レディー・ガガなど、著名なミュージシャンたちがここでパフォーマンスを行っており、音楽ファンにとっても特別な場所として知られています。

このように、スタッド・ドゥ・フランスはスポーツイベントや音楽コンサートの中心地として、国際的な注目を集め続けています。

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