スタートレック ファーストコンタクト

映画『スタートレック ファーストコンタクト』について

『スタートレック ファーストコンタクト』は、1996年に公開されたアメリカのSF映画で、スタートレックシリーズの第8作目です。この作品は、特に『新スタートレック』のキャラクターたちが登場する劇場版としては2作目にあたります。監督は、ウィリアム・ライカー役のジョナサン・フレイクスが務めています。日本での劇場公開時は「ファースト・コンタクト STAR TREK」という名称で知られています。

映画は、西暦2373年を舞台にしており、かつて人類を悩ませたボーグ集合体が太陽系に再び現れるところから始まります。U.S.S.エンタープライズEの艦長ジャン＝リュック・ピカードは、ボーグによって同化された過去の経験から迎撃任務から外されますが、宇宙艦隊の危機を感知し、命令を無視して戦線に立ち向かいます。ピカードはボーグ・キューブを撃破することに成功しますが、その直後、爆発を乗り越えたボーグ・スフィアは時間の渦へと飛び込んでしまいます。

ボーグによるタイムトラベルによって、ピカードたちの時間軸が大きく変わってしまいます。ボーグは過去に戻り、地球を同化してしまったのです。ピカードは歴史を元に戻すため、スフィアを追って時間の渦へ突入します。

彼らが到達したのは2063年4月4日。この日は、ゼフラム・コクレーンが人類初のワープ飛行を行う前日であり、ピカードたちは過去の重要な瞬間を守るため、ボーグの攻撃を防ぐことに全力を尽くします。実験船フェニックスの修理を手伝うが、未来での自分の英雄的な立場を知ったコクレーンは困惑し、逃げ出してしまいます。エンタープライズでは、ボーグ・ドローンが侵入して戦闘が起こり、ピカードと仲間たちは危機的状況に立たされます。

キャスト

『スタートレック ファーストコンタクト』には、以下の主要キャストが揃っています。

• - ジャン＝リュック・ピカード - パトリック・スチュワート（声：麦人）
• - ウィリアム・T・ライカー - ジョナサン・フレイクス（声：大塚明夫）
• - データ - ブレント・スパイナー（声：大塚芳忠）
• - ウォーフ - マイケル・ドーン（声：銀河万丈）
• - ジョーディ・ラ＝フォージ - レヴァー・バートン（声：星野充昭）
• - ビバリー・クラッシャー - ゲイツ・マクファーデン（声：一城みゆ希）
• - ディアナ・トロイ - マリーナ・サーティス（声：高島雅羅）
• - ゼフラム・コクレーン - ジェームズ・クロムウェル（声：坂口芳貞）
• - ボーグ・クイーン - アリス・クリーグ（声：野沢由香里）

日本語吹き替え版は、伊達康将が演出し、中村久世が翻訳しています。

余談

この作品は、後に具体的なエンタープライズ号ユニフォームのデザインにも影響を与えています。上着のカラーリングがマイナーチェンジされ、役職ごとに異なるアンダーシャツが導入されるなど、ファンにとっても印象深い変化が見られました。

『スタートレック:エンタープライズ』第49話では、本作の続きとなるストーリーが描かれ、北極で発見されたボーグ・スフィアの残骸がテーマとなっています。映画におけるボーグの影響を受けたエピソードとも言えます。

このように『スタートレック ファーストコンタクト』は、時間旅行、ヒーローの誕生、そして宇宙艦隊の勇気や友情を描いた作品であり、多くのスタートレックファンに愛されています。

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