スターマン/愛・宇宙はるかに

スターマン/愛・宇宙はるかに

『スターマン/愛・宇宙はるかに』（原題: Starman）は、1984年に公開されたジョン・カーペンター監督によるアメリカのSFロマンス映画です。この作品は、異星人との交流をテーマにした感動的な物語を描いています。115分の本作は、宇宙探査機ボイジャーが地球に向けて送り出した平和のメッセージを受け取った異星人が、ある女性の前に現れるところから始まります。

あらすじ

1977年に打ち上げられた宇宙探査機ボイジャー2号には、地球の文化や人々への招待を伝えるゴールデンレコードが搭載されていました。その後、異星人はレコードに記録されたメッセージを受け取り、地球に来訪します。しかし、その宇宙船は米軍の攻撃を受けて墜落。異星人は巡り合った女性ジェニーの遺品から得た遺伝子情報を元に、彼女の故人である夫スコットそっくりの姿へと変身します。

このような状況の中で、ジェニーはスコットの生き写しのような存在であるスターマンに出会いますが、初めは恐怖心から逃げ出そうとします。しかし、スターマンの持つ超能力によって逃れることができないため、仕方なくジェニーは彼とともにアリゾナ州を目指すことになります。旅を通じて、スターマンは英語を学び、地球人や文化について理解を深めていきます。その中でジェニーは、彼の誠実で優しい性格に次第に惹かれていきます。

スターマンは、三日後に目的地で宇宙船が迎えに来ると告げ、彼を助ける決心をするジェニー。だが、軍は彼らを追い詰めようとし、スターマンの地球での体は環境にさらされながら弱っていきます。しかし、二人は互いの絆が深まり、愛し合うようになります。スターマンの特別な力により、ジェニーはスコットとの子供を宿すことができるのです。

旅の終わり、スターマンはようやく宇宙船との接触を果たします。最後の別れの際、スターマンはジェニーに彼女のお腹の中で育っている命について語り、一つの不思議な球体を残して去って行きます。この物語は愛と失った人への思い、異なる存在との結びつきを描いた深い作品です。

キャストと評価

主演はジェフ・ブリッジスが務め、この演技により彼は1985年度サターン賞主演男優賞を受賞。さらに、同年のアカデミー賞およびゴールデングローブ賞にもノミネートされました。映画のビジュアルエフェクトは、リック・ベイカーやスタン・ウィンストンなどの著名なアーティストたちによって手掛けられ、高く評価されています。

また、Rotten Tomatoesでは85%、Metacriticでは70点となり、広く支持を受けています。『スターマン/愛・宇宙はるかに』は、SF映画としてだけでなく、感動的なロマンス作品としても、多くの観客に愛されています。

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