スター・オン・ステージ あなたならOK!

『スター・オン・ステージ あなたならOK!』について

『スター・オン・ステージ あなたならOK!』、略称『あなOK』は、1973年の春から秋まで放送されたオーディション番組です。この番組は、これまでに数々のアーティストを輩出しており、特にあいざき進也や藍美代子などの新星が誕生したことで多くの視聴者の記憶に残っています。

番組の概要

『あなOK』はNETテレビ（現・テレビ朝日）によって企画制作され、渡辺プロダクションがその制作を担いました。番組の司会を務めたのは高橋圭三で、彼はNHKの『ジェスチャー』や『紅白歌合戦』など、数多くの人気番組で知られています。また、井上順やザ・ドリフターズといった著名なタレントも進行役として活躍していました。

この番組の制作は、先に放送された日本テレビのオーディション番組『スター誕生!』の成功を踏まえたものでした。『スター誕生!』は1971年に始まり、22%を超える視聴率を記録しました。この成功を受け、ナベプロはホリプロに対抗するために新たなオーディション番組の制作に乗り出したのです。

番組の放送枠の調整

放送枠の確保は簡単ではありませんでした。NETは当初木曜20時からの枠を提示しましたが、TBSの人気番組『ありがとう』が視聴率40%を超えており、競争が困難でした。ナベプロはNETと毎日放送に何度も調整を行い、最終的には日本テレビの『NTV紅白歌のベストテン』と同じ時間帯に放送されることになりました。このような条件のもと番組が開始された結果、ナベプロのアーティストの一部は他のオーディション番組への出演を制限される事態に至ります。

番組のサブスピンオフと視聴者の反応

『あなOK』はスタートを切ったものの、その放送はわずか2クールで終了しました。その後、次の番組『ビッグスペシャル』でワンコーナーとして不定期に行われ、決勝大会もこの番組で行われました。また、NETは1974年から『あなたをスターに!』を制作しましたが、こちらはナベプロが制作に直接関わっていない形態でした。

番組の放送時間は地域によっても異なり、広島では月曜20時に『ワールドプロレスリング』を放送していたため、日曜15時からの遅れネットという形で放送されていました。このように地域の事情により、視聴者のもとに届けられた内容は異なるものでした。

優勝者とそのデビュー

『あなOK』の第一回で優勝したのは藍美代子であり、彼女は同年8月25日に『ミカンが実る頃』でデビューを果たしました。また、グランドチャンピオン大会ではあいざき進也が優勝し、1974年1月25日には『気になる17才』でデビューしました。他にも、五十嵐夕紀が番組に応募してナベプロにスカウトされた後、スクールメイツに入ったことでも知られています。

まとめ

『スター・オン・ステージ あなたならOK!』は、短い期間であったものの、数々のスターを生み出した歴史あるオーディション番組でした。その影響は現在でも多くの人々の記憶に残り、音楽業界におけるオーディション番組の先駆けとなりました。

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