スティーブ・ブレイク

スティーブ・ブレイク：堅実なプレイでチームを支えたベテランポイントガード

スティーブ・ブレイク（Steven Hanson Blake）は、1980年生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州ハリウッド出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはポイントガードで、191cmの身長と78kgの体重を生かした、堅実なプレイが持ち味でした。

学生時代：メリーランド大学をNCAA制覇に導く

ブレイクは、高校時代に名門オークヒル・アカデミー高校に在籍。卒業後、メリーランド大学に進学すると、1年生の頃から主力として活躍しました。2001年にはNCAAトーナメントでベスト4に進出し、翌2002年にはチームを優勝に導くという輝かしい成績を収めました。また、ACC（アトランティック・コースト・カンファレンス）史上初の通算1000得点/800アシスト/400リバウンド/200スティールを達成した選手としても知られています。

NBAでの活躍：様々なチームを渡り歩き、経験を積む

2003年のNBAドラフトでワシントン・ウィザーズから全体38位指名を受け、NBA入りを果たしました。ルーキーイヤーから比較的出場機会を与えられ、3Pシュートの成功数も75本を記録するなど、まずまずの成績を残しました。その後、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ミルウォーキー・バックス、デンバー・ナゲッツなど、様々なチームを渡り歩き、それぞれのチームで自身の役割を果たしました。

ポートランド・トレイルブレイザーズでの活躍

特に、ポートランド・トレイルブレイザーズでは、2度の在籍期間があり、中心選手として活躍しました。2006-07シーズンには、キャリアハイとなる23得点を記録するなど、得点、アシスト、3Pシュートなどの各成績で自己最高を更新し、チームへの貢献度を高めました。

ロサンゼルス・レイカーズでのプレイ

2010年には、ロサンゼルス・レイカーズに移籍し、コービー・ブライアントらと共にプレイしました。シーズン最初の試合で、試合終了間際に3ポイントシュートを決め勝利に貢献するなど、勝負強さも見せました。

その他のチームでの活躍

ゴールデンステート・ウォリアーズ、デトロイト・ピストンズなどでもプレイし、それぞれのチームでベテランとしての経験を生かしたプレイを披露しました。

海外リーグでの挑戦と引退

2016年には、NBL（オーストラリア）のシドニー・キングスと契約しましたが、家族の事情により短期間で退団。その後、現役を引退しました。

引退後：コーチとしてチームを支える

引退後は、コーチ業に転身し、ポートランド・トレイルブレイザーズやフェニックス・サンズでアシスタントコーチを務め、指導者としてのキャリアをスタートさせました。

プレイスタイル：堅実なゲームメイクと高精度3Pシュート

ブレイクは、ゲームメイクに優れた正統派ポイントガードとして知られています。ドライブからの得点力は高くありませんが、3Pシュートを高確率で成功させるシューターとしての能力も持ち合わせていました。堅実なプレイでチームを支える、信頼できる選手でした。

スティーブ・ブレイクは、スター選手ではありませんでしたが、堅実なプレイと高いバスケットボールIQで、多くのチームに貢献した名脇役と言えるでしょう。

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