スティーヴィー・ヤング

スティーヴィー・ヤング（Stevie Young、1956年12月11日 - ）は、スコットランド出身のギタリスト。ハードロックバンド、AC/DC|AC_DCのギタリストであるアンガス・ヤングとマルコム・ヤングの甥として知られています。1988年のAC/DC|AC_DCアメリカ・ツアーでは、マルコムの代役としてステージに上がり、2014年からはマルコムの病状悪化による脱退に伴い、正式にAC/DC|AC_DCに参加しました。

生い立ちと初期の活動

1956年、後に音楽界で名を馳せるヤング兄弟の長兄、アレックス・ヤングの子としてスティーヴィーは生まれました。1963年にヤング一家はオーストラリアへ移住しましたが、アレックスの家族はイギリスに留まり活動の拠点を築きました。スティーヴィーと叔父にあたるアンガス・ヤングは、わずか1歳違いという近い年齢です。

1970年代後半、スティーヴィーはスコットランド南部のホイックでいくつかのバンドに参加し、音楽活動をスタートさせました。1980年には自身のロックバンド、スターファイターズを結成し、1980年代初頭に2枚のアルバムを制作しました。スターファイターズはファーストアルバム『Starfighters』をリリース後、AC/DC|AC_DCのアルバム『バック・イン・ブラック』のイギリスツアーで前座を務めました。

スターファイターズ解散とAC/DC|AC_DCへの参加

スターファイターズは1983年に解散しましたが、1987年に一時的に再結成されました。しかし、AC/DC|AC_DCのサポートはなく、再結成は成功しませんでした。

1988年、AC/DC|AC_DCはアルバム『ブロウ・アップ・ユア・ヴィデオ』のツアーを5月3日のメイン州ポートランド公演から開始。当時、アルコール依存症に苦しんでいたリズムギターのマルコムは、このアメリカツアーに参加できず、代わりにスティーヴィーが代役を務めました。スティーヴィーがマルコムに容姿が似ていたこともあり、多くのファンはメンバー交代に気づきませんでした。

その後の活動

1989年、スティーヴィーは新たにリトル・ビッグ・ホーンを結成し、そのデモテープをマルコムにプロデュースしてもらいました。このバンドはBBC Radio 1のラジオ番組『Friday Rock Show』で演奏を録音しましたが、レコードレーベルとの契約を得られず解散しました。その後、アップ・ライジングを結成しましたが、こちらも長くは続きませんでした。

スターファイターズは、AC/DC|AC_DCに関するエピソードや関係者のインタビューを集めた2001年の書籍『Get your jumbo jet out of my airport』で取り上げられ、レア盤ガイドなどでも言及されています。

AC/DC|AC_DCへの正式加入

マルコム・ヤングの病状悪化により、2014年にスティーヴィー・ヤングはAC/DC|AC_DCの正式メンバーとして加入。アルバム『Rock or Bust』（2014年）と『Power Up』（2020年）に参加し、AC/DC|AC_DCのサウンドを支える重要な役割を果たしています。

ディスコグラフィー

Starfighters

Starfighters (1981年) Jive Records
In-Flight Movie (1983年) Jive Records

AC/DC|AC_DC

Rock or Bust (2014年)
Power Up (2020年)

参考文献

* 『AC/DC|AC_DC評伝 モンスターバンドを築いた兄弟（おとこ）たち』、DU BOOKS、2018年6月、ISBN 978-4-86647-020-7。

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