バック・イン・ブラック

AC/DC|AC_DC - Back In Black

『バック・イン・ブラック』（Back in Black）は、1980年にリリースされたAC/DC|AC_DCの6枚目のスタジオ・アルバムです。本作は、全世界で5,000万枚以上を売り上げ、マイケル・ジャクソンの『スリラー』、イーグルスの『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』に次いで、世界で3番目に売れたアルバムとして知られています。

概要

前作『地獄のハイウェイ』発表後、ヴォーカルのボン・スコットが急逝。悲しみを乗り越え、ブライアン・ジョンソンを新ヴォーカリストに迎え制作されました。アメリカでは2,700万枚のセールスを記録し、RIAA（アメリカレコード協会）の集計で、イーグルス、マイケル・ジャクソンに次ぐ3番目のセールスを誇ります。Billboard 200では最高4位を記録し、131週にわたってチャートインするロングセラーとなりました。

タイトル・ナンバーである「バック・イン・ブラック」のリフは、映画『スクール・オブ・ロック』をはじめ、様々なメディアで使用されています。リヴィング・カラーがアルバム『コライドスコープ』でカバーしたことでも知られています。また、「バック・イン・ブラック」のミュージックビデオは、YouTubeで10億回再生を突破し、ビリオン・ヴューズ・クラブ入りを果たしました。

ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」では、77位にランクインしています。

収録曲

1. 地獄の鐘の音 - Hells Bells
2. スリルに一撃 - Shoot to Thrill
3. 危険なハニー - What Do You Do for Money Honey
4. ロックン・ロール・ハリケーン - Givin the Dog a Bone
5. 欲望の天使 - Let Me Put My Love into You
6. バック・イン・ブラック - Back in Black
7. 狂った夜 - You Shook Me All Night Long
8. 死ぬまで飲もうぜ - Have a Drink on Me
9. シェイク・ア・レグ - Shake a Leg
10. ノイズ・ポルーション - Rock And Roll Ain't Noise Pollution

国内盤について

長らく、AC/DC|AC_DCのアルバムは1990年代にワーナーミュージック・ジャパンから発売された国内盤が廃盤となっており、入手困難な状況が続いていました。しかし、2007年12月、ソニー・ミュージックエンタテインメントから、本作を含むAC/DC|AC_DCのオリジナル・アルバムが紙ジャケット仕様で復刻されました。

その他

1曲目の「地獄の鐘の音」は、アメリカのメジャーリーグでリリーフ投手の登場曲として使用されています。特に、サンディエゴ・パドレスのトレバー・ホフマン投手の登場曲として有名です。2006年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）決勝（日本対キューバ戦）では、大塚晶則投手が登板した際に使用され、日本でも話題となりました。大塚投手は、サンディエゴ時代に同僚だったホフマン投手に使用許可を得ており、ホフマン投手からは快諾とともに激励を受けたというエピソードがあります。また、琉球ゴールデンキングスのホームゲームの際の選手入場曲や、プロボクシングWBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司選手の入場曲としても使用されています。北米アイスホッケーリーグ（NHL）のニュージャージー・デビルズの入場曲にも採用されています。

関連情報

* 史上最も売れたアルバム一覧（List of best-selling albums）英字版wiki

脚注

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