スティーヴ・ブシェミ

スティーヴ・ブシェミのプロフィールとキャリア

スティーヴ・ブシェミ（本名：スティーブン・ヴィンセント・ブシェミ）は、1957年12月13日にアメリカ・ニューヨーク市ブルックリンで生まれました。彼はイタリア系の父とアイルランド系の母のもとで育ち、カトリックの家庭環境に影響を受けながら成長しました。ブシェミには、ジョー、ケン、マイケルという3人の兄弟がいます。演技に対する情熱は若い頃からあり、リー・ストラスバーグ主宰の演劇学校で専門的に学びました。

ブシェミのキャリアは非常に多岐にわたり、80本以上の映画やテレビシリーズに出演してきました。その中でも、特に1990年代においては「最も仕事をした俳優」ランキングで4位に入るなど、その存在感を示しました。彼はティム・バートンやコーエン兄弟、アダム・サンドラーなどの名監督たちの作品に数多く出演し、役柄ごとに異なる個性を発揮しています。特にクエンティン・タランティーノが手がけた『レザボア・ドッグス』での「Mr.ピンク」役は、その名を世に知らしめるきっかけとなり、リメイク版でも同役で出演するなど、彼の代表作の一つになっています。

ブシェミはその独特の風貌でも知られており、映画の中ではしばしば強烈なキャラクターを演じることが多いです。例えば『コン・エアー』では恐れられる連続殺人犯ガーランド・グリーン役を見事に演じ、彼の演技力は高く評価されています。

プライベートライフ

私生活では、女優のジョー・アンドレスと結婚し、男児が誕生していますが、2019年にはアンドレスが亡くなりました。ブシェミはエージェントを使用せず、自ら出演依頼の電話に応じるスタイルでも知られています。日本では2000年にプロバイダ「ZERO」のCMに出演し、広く知られることとなりました。

特異なエピソード

俳優としての道を歩む以前、ブシェミは消防士としても働いていました。昼間は消防士、夜はスタンダップ・コメディの舞台に立つ生活をしていた彼ですが、次第に演技の道へと進む決意を固めました。それでも彼はボランティア活動として消防士としての活動を続けていることでも知られています。

特に印象的なのは、2001年のアメリカ同時多発テロ事件時に、彼がかつての消防士としての装備を身に着け、救助活動を行った姿です。この報道は多くの人々に感動を与えました。

また、彼はバーでの喧嘩に巻き込まれ、喉を刺されるという事件も経験しています。これにより頬に傷が残ったそうです。

声優としての活動

ブシェミは映画やテレビドラマでの声優活動も行っており、特に日本語吹き替えでは青山穣や多田野曜平らが主に担当しています。彼らは彼のキャラクターを長年にわたり見事に表現してきました。

彼の多様なキャリアと独特のキャラクターは、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

もう一度検索