ステレンボッシュ大学

ステレンボッシュ大学（Stellenbosch University）

ステレンボッシュ大学は、南アフリカ共和国の西ケープ州ステレンボッシュに位置する公立大学であり、同国を代表する高等教育機関の一つです。近隣にはケープタウン大学や西ケープ大学があります。アフリカーンス語ではUniversiteit Stellenboschと呼ばれます。

概要

略称はSUで知られ、1999年にはアフリカ初のマイクロサットSUNSATを設計・製造するなど、技術力においても高い実績を誇ります。また、アフリカの大学として初めて「自然科学および人文学における知識へのオープンアクセスに関するベルリン宣言」を批准しました。

学生は「マティーズ（Maties）」と呼ばれ、その由来はアフリカーンス語の口語表現で友人・仲間を意味する„maat”に由来するという説が有力です。

歴史

大学の起源は1866年3月1日に開校したステレンボッシュギムナジウムに遡ります。1881年にステレンボッシュカレッジと改称し、1887年にはヴィクトリアカレッジとなりました。1918年4月2日に総合大学としての地位を獲得し、現在のステレンボッシュ大学へと名称を変更しました。

総合大学への昇格は、地元の豪農ジャニー・マレの遺贈が大きく貢献しました。彼はオランダ語とアフリカーンス語が英語と同等の地位を得ること、講師が講義の少なくとも半分をオランダ語またはアフリカーンス語で行うことを条件に寄付を行いました。

2014年12月には、医療専門家チームが世界初となる男性器移植手術に成功し、医学分野でも注目を集めました。

名称

大学は、英語とアフリカーンス語でそれぞれ異なる名称を使用しています。英語ではUniversity of StellenboschとStellenbosch University、アフリカーンス語ではUniversiteit van StellenboschとUniversiteit Stellenboschが用いられます。

ランキング

ステレンボッシュ大学は、国際的な大学ランキングでも高い評価を得ています。タイムズ・ハイアー・エデュケーション誌の世界大学ランキングでは、251-275位にランクインし、アフリカでは3位に位置しています。QS世界大学ランキングでも361位にランクインし、アフリカで2位となっています。

場所

ステレンボッシュは、ケープタウンに次いで南アフリカで2番目に古い町であり、人口約9万人の学園都市です。ワイン作りで有名なエールステリヴァーのほとりに位置し、オークの並木道が美しい街並みから「オークの町」とも呼ばれています。

大学のキャンパスは、ステレンボッシュのメインキャンパスのほか、タイガーバーグキャンパス（健康科学部）、ベルヴィルパークキャンパス（ステレンボッシュ大学ビジネススクール）、サルダナキャンパス（軍事科学部）に分かれています。

言語

ステレンボッシュ大学では、主にアフリカーンス語が使用されていますが、英語も広く使用されています。課題や試験では英語とアフリカーンス語の両方が認められており、講義での言語は学部や学生の比率によって異なります。

学部

大学は10の学部と150の学科から構成され、40以上の研究所・施設を所有しています。

人文学・社会科学部
理学部
教育学部
農学部
法学部
神学部
経済・経営学部
工学部
軍事科学部
健康科学部
* ステレンボッシュ大学ビジネススクール

施設・サービス

大学には、J.S.ゲリック図書館をはじめとする図書館施設、音楽学校、コンサートホール、劇場、植物園など、充実した施設が整っています。また、学生センターには、学生自治委員会、食堂、映画館、郵便局、ショッピングセンターなどがあり、学生生活をサポートしています。

大学のラジオ局MFM(Matie FM)は、92.6mHzでステレンボッシュ全域に放送されており、音楽、ニュース、娯楽、学内情報などを提供しています。

スポーツ

大学には、競技場、プール、クッツェンバーグセンターなど、様々なスポーツ施設があります。ラグビーのルール改定の試験がステレンボッシュ大学の競技場で行われたこともあります。

ステレンボッシュ大学は、教育、研究、地域社会への貢献を通じて、南アフリカ共和国の発展に貢献しています。

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