ストラングルホールド (ゲーム)

ストラングルホールド：スタイリッシュガンアクションの傑作

『ストラングルホールド』（John Woo Presents Stranglehold）は、2008年に発売されたサードパーソン・シューティングゲームです。名匠ジョン・ウー監督がゲームの世界にもその才能を遺憾なく発揮した、スタイリッシュでエキサイティングなアクションが堪能できる作品として高い評価を得ています。Xbox 360版はサクセスより発売され、後にプレイステーション3版もリリースされました。

映画『ハードボイルド』の世界観を引き継ぐ

本作は、ジョン・ウー監督の代表作である映画『ハードボイルド/新・男たちの挽歌』の直接的な続編という位置づけです。主人公は、映画でも人気を博した「テキーラ」こと袁浩雲刑事。再びチョウ・ユンファが演じ、シリーズファンを歓喜させました。ゲーム内では、映画さながらの華麗なガンアクションと重厚なストーリーが展開されます。特典として、映画『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』の本編が収録されている点も、ファンにとっては嬉しいポイントでしょう。

緊迫のストーリー：香港の闇社会を舞台に

香港の黒社会は、長年ジミー・ウォン率いる「ドラゴンクロー」の支配下にありました。しかし、新たな勢力「ゴールデンケイン」が台頭し、勢力図が変わりつつあります。「ゴールデンケイン」のボス、ヤン・ギーは、ロシアンマフィアと手を組み、さらなる支配を狙っています。その陰謀は、ジミー・ウォンの娘と孫の誘拐という衝撃的な事件へと発展します。絶体絶命のジミーは、かつて娘と恋仲にあった香港市警の捜査官、テキーラこと袁浩雲刑事に協力を求めるのです。

ジョン・ウー監督の演出がゲームに

『ストラングルホールド』最大の魅力は、なんといってもジョン・ウー監督の独特な演出がゲームシステムに巧みに取り入れられている点です。白鳥のように舞い降りる鳩、スローモーションを多用した華麗な銃撃戦、そして回転しながらの射撃など、映画で観たあのシーンが、プレイヤー自身の手で再現できるのです。

システム：テキーラタイムとテキーラボム

ゲームシステムには、ジョン・ウー作品を象徴するアクションを簡単に再現できる２つの要素が組み込まれています。

一つ目は「テキーラタイム」です。専用のボタンを押すことで、時間を遅くすることが可能になります。ジャンプしながらの射撃など、高度なアクションを正確に行うのに役立ちます。自動発動機能もあり、初心者でも簡単にジョン・ウー映画さながらのアクションを体験できます。テキーラタイムの使用時間には制限があり、連続使用はできません。

もう一つは「テキーラボム」です。十字キーを押すことで発動する特殊アクションで、こちらもスローモーションを伴う狙撃や、回転しながらの銃乱射など、映画を彷彿とさせる演出が盛り込まれています。

まとめ：映画を超える没入感

『ストラングルホールド』は、単なるゲームの枠を超えた、まさにジョン・ウー監督によるインタラクティブ映画と言えるでしょう。映画ファンはもちろん、スタイリッシュなガンアクションが好きなプレイヤーにも強くおすすめしたい、傑作TPSです。映画『ハードボイルド』の世界観を深く理解した上でプレイすると、さらに楽しめること間違いありません。

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