ストレート・シューター

『ストレート・シューター』（Straight Shooter）は、1970年代を代表するロックバンド、バッド・カンパニーが1975年にリリースした2枚目のアルバムです。

アルバムジャケットのデザインは、その独創的なアートワークで知られるヒプノシスが手がけました。彼らの作品は、音楽の内容と視覚的なイメージを融合させ、アルバム全体の印象をより強烈なものにしています。

本作からは、「グッド・ラヴィン」（全英31位・全米36位）、「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」（全英20位・全米10位）という2つのシングルヒットが生まれました。特に「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」は、彼らの代表曲の一つとして、現在でもラジオなどで頻繁に耳にすることができます。

ポール・ロジャースは、1994年に発表したソロ・アルバム『クロニクル』で、本作に収録されている「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」をセルフ・カバーしています。このバージョンには、元ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズがゲスト参加しており、原曲とは異なるアプローチで楽曲の新たな魅力を引き出しています。

また、「シューティング・スター」は、2008年に人気音楽ゲーム『ロックバンド2』で使用され、新たな世代の音楽ファンにもバッド・カンパニーの音楽が広まるきっかけとなりました。

収録曲は以下の通りです。

1. グッド・ラヴィン - "Good Lovin' Gone Bad" (Mick Ralphs)
2. フィール・ライク・メイキン・ラヴ - "Feel Like Makin' Love" (Paul Rodgers, M. Ralphs)
3. ウィープ・ノー・モア - "Weep No More" (Simon Kirke)
4. シューティング・スター - "Shooting Star" (P. Rodgers)
5. ディール・ウィズ・ザ・プリーチャー - "Deal with the Preacher" (P. Rodgers, M. Ralphs)
6. ワイルド・ファイアー・ウーマン - "Wild Fire Woman" (P. Rodgers, M. Ralphs)
7. アンナ - "Anna" (S. Kirke)
8. コール・オン・ミー - "Call on Me" (P. Rodgers)

「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」は、アンディ・テイラー（『Dangerous』、1990年）やキッド・ロック（『Kid Rock』、2003年）など、多くのアーティストによってカバーされています。

「シューティング・スター」は、アイスド・アースが「The Melancholy E.P.」（1999年）でカバーしています。

「ディール・ウィズ・ザ・プリーチャー」は、ジョー・リン・ターナーが『Under Cover』でカバーしています。

アルバムに参加したミュージシャンは以下の通りです。

ポール・ロジャース - ボーカル
ミック・ラルフス - ギター
ボズ・バレル - ベース
サイモン・カーク - ドラムス

『ストレート・シューター』は、バッド・カンパニーの音楽的魅力を凝縮した作品として、今もなお多くのロックファンに愛され続けています。

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