バッド・カンパニー

バッド・カンパニー（Bad Company）

バッド・カンパニーは、1973年に結成されたイギリスのロックバンドです。元フリーのポール・ロジャース（ボーカル）とサイモン・カーク（ドラムス）、元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス（ギター）、元キング・クリムゾンのボズ・バレル（ベース）という、実力派ミュージシャンが集結したスーパーグループとして注目されました。

バンドの歴史

ポール・ロジャース時代（1973年 - 1982年）

1974年にレッド・ツェッペリンが設立したスワンソング・レコードからデビューアルバム『バッド・カンパニー』を発表。シングル「キャント・ゲット・イナフ」が全米5位の大ヒットとなり、アルバムも全米1位を獲得。全世界で1200万枚を超えるセールスを記録しました。

1975年には2ndアルバム『ストレート・シューター』を発表。「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」などのヒット曲が生まれ、こちらも米英で高い人気を博しました。同年には日本武道館で来日公演も行っています。

その後も『ラン・ウィズ・ザ・パック』（1976年）、『バーニン・スカイ』（1977年）、『ディソレーション・エンジェル』（1979年）と、コンスタントにアルバムを発表。しかし、1982年に発表した『ラフ・ダイアモンド』の頃にはメンバー間の関係が悪化し、ポール・ロジャースが脱退。オリジナル・メンバーによる活動は、一旦休止となりました。

ポール・ロジャース不在期間（1986年 - 1998年）

ロジャース脱退後、バンドは元テッド・ニュージェント・バンドのブライアン・ハウをボーカルに迎え再始動。音楽性はスタジアム・ロックへと変化し、1990年の『ホーリー・ウォーター』はアメリカで100万枚のセールスを記録しました。その後もメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続けましたが、1994年にハウが脱退。

1995年には、ロバート・ハートが加入し2枚のアルバムを発表しましたが、商業的な成功には至りませんでした。

再結成（1998年 - 現在）

1998年、バッド・カンパニーはオリジナル・メンバーで再結成を果たし、1999年には新曲を含むベスト・アルバムを発表。全米ツアーも成功を収めました。しかし、ミック・ラルフスとボズ・バレルが再び脱退。

その後も、メンバーを入れ替えながら断続的に活動を続けており、2005年から2009年までは、ポール・ロジャースがクイーンのメンバーとコラボレートし、バッド・カンパニーの楽曲も披露しました。

2010年には35年ぶりの日本公演も実現しましたが、ミック・ラルフスが急病で不参加となるなど、様々な困難もありました。

メンバー

現ラインナップ（2020年4月時点）

ポール・ロジャース (Paul Rodgers) - ボーカル (1973年-1982年、1998年- )
ミック・ラルフス (Mick Ralphs) - ギター (1973年-1999年、2008年- )
トッド・ロニング (Todd Ronning) - ベース (2012年- )
サイモン・カーク (Simon Kirke) - ドラムス (1973年- )

ディスコグラフィー

第一期（オリジナルメンバー在籍時）

『バッド・カンパニー』 - Bad Company (1974年)
『ストレート・シューター』 - Straight Shooter (1975年)
『ラン・ウィズ・ザ・パック』 - Run With the Pack (1976年)
『バーニン・スカイ』 - Burnin' Sky (1977年)
『ディソレーション・エンジェル』 - Desolation Angels (1979年)
『ラフ・ダイアモンド』 - Rough Diamonds (1982年)

バッド・カンパニーは、時代を超えて愛される不朽の名曲を数多く生み出した、ロック史に名を刻むバンドです。

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