スバル・XV

SUBARU XVの概要

SUBARU XV（エックスブイ）は、スバルが製造するクロスオーバーSUVで、初代モデルは2010年に登場しました。発売以来、インプレッサをベースに多くの改良を重ね、特に北米市場ではクロストレック（Crosstrek）の名称でも知られています。2022年に新型が発表され、全世界共通名として「クロストレック」に統一されました。この記事では、2010年から2022年までのXVの歴史、各世代の特長、特別仕様車について詳しく解説します。

初代 XV（GH系：2010年-2012年）

初代XVは、2010年3月にジュネーブ国際モーターショーで発表され、その後、日本市場への導入が始まりました。ベースはインプレッサの5ドアハッチバックで、専用デザインのフロントグリルやサイドクラッディングを装備し、インテリアでも特有の茶色を強調色として使用しています。日本市場では、1.5iと2.0iという2グレードが設定され、前輪駆動および四輪駆動が選択可能です。

このモデルの特徴は、スポーティな走行性能です。専用サスペンションが採用され、ダンパーの減衰力が向上。ロードクリアランスはベースモデルと同等に保たれ、多様な路面に対応可能な設計となっています。欧州市場向けにはエンジンのバリエーションも豊富で、特に悪路走行が多い地域向けに車高を高めたモデルも提供されました。2012年1月に生産が終了し、新たにSUBARU XVとしてフルモデルチェンジを果たします。

2代目 XV（GP系：2012年-2017年）

2代目モデルは「SUBARU XV」として完全独立したブランド名で販売開始。スタイリッシュな外観と高い走行性能を追求し、新たに「EyeSight（アイサイト）」という運転支援技術を搭載したハイブリッドモデルも登場しました。

外装デザインは、ヘキサゴングリルやホークアイヘッドランプなど、スバルのブランドアイデンティティを強調しています。また、最低地上高を200mmに設定し、SUVとしての独自性を強化しました。このモデルからは、燃費の向上も図られ、全グレードが「平成27年度燃費基準」をクリアしています。

ハイブリッドモデル「XV HYBRID」の特徴として、独自のトランスミッションと駆動システムが採用され、性能面でも優れた評価を受けました。特別仕様車も数多く販売され、個性的なラインアップが魅力となりました。

3代目 XV（GT系：2017年-2023年）

3代目モデルは「Fun Adventure」がコンセプトで、都会的で洗練されたデザインとともに、スバル独自の走破性、優れた安全性能を兼ね備えています。新たに採用されたグローバルプラットフォームにより、操舵安定性や衝突安全性が向上。内外装には洗練されたデザインが施されました。

安全装備も大幅に強化され、最新のアイサイトが全車に標準装備されるなど、安全性に注力しています。また、ハイブリッドモデル「e-BOXER」も新たに追加され、環境性能も考慮されています。

特別仕様車の魅力

各モデルにおいて特別仕様車が多く展開されており、内外装のデザインや装備の工夫によりユーザーのニーズに応える形が取られています。特別仕様車には、独自のデザインや特別な装備が施されており、限られた台数での販売が多いため、コレクターや愛好者にとって特別な魅力を持っています。

SUBARU XVは、モデルごとに進化を遂げ、長年にわたって多くのファンに支持されています。これからの展開についても期待が高まります。

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