スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド

スパイダーマン：フレンドリー・ネイバーフッド

『スパイダーマン：フレンドリー・ネイバーフッド』は、2025年1月29日にDisney+で配信が開始されるアメリカのテレビアニメシリーズです。この作品は、マーベルコミックの人気キャラクター、スパイダーマンを主人公とし、ジェフ・トラメルが制作を手掛けています。タイトルが示すように、「親愛なる隣人スパイダーマン」としての活動に焦点を当てた作品です。

概要

このアニメシリーズは、スパイダーマンの誕生を描く作品としては『アメイジング・スパイダーマン』（2012年）以来となります。しかし、今回はピーター・パーカーの人生を変える存在が、これまでのアイアンマン／トニー・スタークではなく、グリーン・ゴブリン／ノーマン・オズボーンに設定されています。また、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）とは一切繋がりがない、独立した世界観で展開されるのが特徴です。スパイダーマンの30分アニメシリーズとしては11作目となり、マーベル・スタジオ・アニメーションが単独で制作する初の作品となります。

あらすじ

物語は、ピーター・パーカーが放射性のクモに噛まれ、スーパーパワーを得るところから始まります。彼はSNSで動画配信をしながら、街の犯罪者たちと戦う日常を送ります。本作では、ピーターがスパイダーマンになる以前のアイデンティティや、スーパーヒーローとしての葛藤が深く掘り下げられます。従来のシリーズとは異なり、スパイダーマンの誕生に「魔法」の要素が加えられ、ドクター・ストレンジとヴェノムの戦いによる影響でクモに噛まれるという展開が描かれます。

登場人物

メインキャラクター

ピーター・パーカー / スパイダーマン
声：ハドソン・テイムズ（吹替：内田雄馬）
15歳の高校生。放射性のクモに噛まれ、スーパーパワーを手に入れた。SNSで動画配信をしながら犯罪者を成敗する。
ニコ・ミノル
声：グレイス・ソング（吹替：小市眞琴）
ピーターの友人。登校初日に蜘蛛の怪物に襲われたところをピーターに助けられた。
メイ・パーカー
声：カリ・ウォールグレン（吹替：寺崎裕香）
ピーターの叔母。
ハリー・オズボーン
声：ゼノ・ロビンソン（吹替：鈴木崚汰）
ノーマンの息子。悪質な配信者たちからピーターに助けられた。

その他のヒーロー

マット・マードック / デアデビル
声：チャーリー・コックス（吹替：未定）
ウェーブ / パール・パンガン
声：キャシー・アン（吹替：未定）
ドクター・ストレンジ
声：？（吹替：堀内賢雄）

ミッドタウン高校の先生と生徒

キャンベル
声：？（吹替：黒田浩一）
ロニー・リンカーン
声：ユージン・バード（吹替：増田俊樹）
パール
声：キャシー・アング（吹替：深田愛衣）
ピーターが想いを寄せている4歳年上の少女。
エバーハート
声：？（吹替：おまたかな）
学校の先生
ジョニー
声：？
ロニーのラグビーチームのライトレシーバー。
アーロン
声：？
ロニーのラグビーチームのタイトエンド。
マイク
声：？
ロニーのラグビーチームのセンター。

オズコープ関係者

ベントレー・ホイットマン
声：ポール・F・トンプキンス（吹替：多田野曜平）
オズコープの研究者。
カーラ・コナーズ
声：？（吹替：高梁りつ）
オズコープのエネルギー研究部門の責任者。
アシャ
声：？（吹替：茅野愛衣）
ワカンダから来たインターンシップの研修生。
アマデウス・チョ
声：Zehra Fazal（吹替：石毛翔弥）
ロウアー・イーストサイドから来たインターンシップの研修生。

ロニー・リンカーンの家族

リンカーン夫人
声：？（吹替：和優希）
リンカーン
声：？（吹替：斎藤次郎）

ヴィラン

ノーマン・オズボーン
声：コールマン・ドミンゴ（吹替：広瀬彰勇）
オズコープの社長でハリーの父親。黒人の姿で描かれる。ピーターの才能を認めインターンシップに招待する。
ドクター・オクトパス / オットー・オクタビアス
声：ヒュー・ダンシー（吹替：未定）
四本のマニピュレーターを操る科学者。
キングピン / ウィルソン・フィスク
声：ヴィンセント・ドノフリオ（吹替：未定）
ヘルズキッチンのマフィアのボス。
ブタン
声：？（吹替：後藤光祐）
不動産会社から土地購入の為に廃墟を破壊する様に依頼された放火魔。

その他

エマ
声：？（吹替：山口菜乃花）
テイラー
声：？（吹替：遠藤太智）

制作

本作は、マーベル・アニメーション・スタジオが単独で制作する初の作品です。制作チームは、1963年に発行されたコミック『アメイジング・スパイダーマン』からインスピレーションを得ており、ピーターが高校生活、叔母のメイの世話、そしてスーパーヒーロー活動の両立に苦労する姿を描いています。シリーズには多くのキャラクターが登場し、ピーターとの間で「悲惨で危険」な関係や緊張感を発展させていきます。また、タイトルにある「ネイバーフッド（隣人）」を強調しており、ピーターをサポートする仲間たちも登場します。

脚本

脚本はチャーリー・ニューナーが担当。このシリーズでは、ピーター・パーカーがスパイダーマンになる過程を「オリジン・ストーリー」として深く掘り下げています。これは、MCU映画では詳細に描かれてこなかった部分です。当初、本作はMCUの「神聖なタイムライン」内で「シビル・ウォー」より前の出来事として設定されていましたが、制作チームは制約が多すぎると判断し、別のタイムラインに移すことになりました。これにより、MCUのマルチバースの概念を活用し、グリーン・ゴブリンがピーターの人生を変えるという独自な展開が実現しました。

キャスティング

チャーリー・コックスがデアデビル役を再演するほか、ハドソン・テムズがピーター・パーカー／スパイダーマン役、ユージーン・バードがロニー・リンカーン役、グレイス・ソングがニコ・ミノル役、ヒュー・ダンシーがオットー・オクタビアス役、カリ・ウォールグレンがメイ・パーカー役、ゼノ・ロビンソンがハリー・オズボーン役を演じます。また、コールマン・ドミンゴがノーマン・オズボーンの声を担当することが発表されています。

アニメーション

本作のアニメーションは、3Dセルシェーディングで表現されており、『アメイジング・スパイダーマン』の初期コミックアートスタイルに敬意を払ったデザインとなっています。制作はポリゴン・ピクチュアズが担当しました。一部のキャラクターは、コミックに忠実なコスチュームを着用しています。

音楽

音楽はレオ・バレンバーグとザック・ロビンソンが担当し、シリーズのテーマソングは1967年のアニメ版のテーマソングをリミックスしたラップ曲となっています。このテーマソングは、2025年1月21日からハリウッドレコードとマーベルレコードより発売されます。

マーケティング

2022年のサンディエゴ・コミコンでキャラクターアートが公開され、2023年12月にはマーベル・スタジオ・アニメーションの2024年シリーズを紹介する映像で特集されました。2024年8月にはD23 Expoでトラメル、テムズ、ドミンゴがシリーズを宣伝し、同年12月にはマーベル・コミックスからコミック版前日譚が発売されました。

リリース

2025年1月29日よりDisney+で配信が開始される予定です。当初は2024年と発表されていましたが、2023年10月にアメリカ合衆国著作権局に提出された申請書には、2024年11月2日頃に配信すると記載されていました。このシリーズは、MCUのフェーズ5の一部になると予想されています。

脚注

※その他、トニー・スターク / アイアンマン、パール・パンガン、ジャン・フーコー、ディミトリ・スメルダコフ／カメレオン、マック・ガーガン/スコーピオン、アレクセイ・シツェビッチ/ライノ、タランチュラ、スピード・デーモン、カーメラ・ブラック、 ユニコーン、カート・コナーズなどといったキャラクターが登場します。

外部リンク

公式ウェブサイト at Marvel.com
* スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド - IMDb

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