スパインシャンク

スパインシャンク - バンドの歴史と音楽性

スパインシャンク（Spineshank）は、アメリカのヘヴィメタルシーンで活動しているバンドであり、これまでに54万枚以上のレコードを販売しました。彼らは、1996年に結成され、現在までに4枚のスタジオアルバムをリリースしています。バンドのメンバー構成や、過去の歩みを見ていきましょう。

幕開けの背景

まず、スパインシャンクのメンバーは、元々「ベーシックエニグマ」という名前のバンドで活動していました。彼らは1995年、フィア・ファクトリーのセカンドアルバム『Demanufacture』に感銘を受けたことを契機に、自分たちの音楽スタイルを再考するために一時的に解散しました。その後、ジョニー・サントス（ヴォーカル）、マイク・サーキシャン（ギター）、トミー・デッカー（ドラムス）が集まり、ロバート・ガーシア（ベース）を加えて「スパインシャンク」として新たにスタートを切ります。

注目のデモテープと初期の成功

結成後、スパインシャンクはデモテープを制作し、そのテープがフィア・ファクトリーのギタリスト、ディーノ・カザレスの手元に渡りました。このデモが彼に気に入られたことから、スパインシャンクはロサンゼルスにあるナイトクラブ「ウィスキー・ア・ゴーゴー」でのライブに出演する機会を得ます。これにより、バンドはフィア・ファクトリーやソウルフライ、コール・チェンバー、セパルトゥラ、スノットといった他の大物バンドのオープニングアクトを務めるなど、注目を浴びるようになりました。

こうして彼らはロードランナー・レコードと契約し、1998年にデビューアルバム『Strictly Diesel』をリリース。このアルバムはフィア・ファクトリーの音楽スタイルを踏襲しつつも、スパインシャンク自身の個性的なサウンドを指向しています。特に、14曲目の「Stain」にはフィア・ファクトリーのボーカリスト、バートン・C・ベルが参加しました。

成長と新たな挑戦

2000年には2作目のアルバム『The Height of Callousness』をリリース。この作品はインダストリアル・メタルの要素を取り入れ、多くのファンの支持を得ることになります。プロデューサー、ガース・リチャードソンのもと、バンドは新たな音楽性の探求を続け、その後のオズフェスト2001にも出演しました。リリースされたシングルの中には、「Synthetic」や「New Disease」があります。

2003年、3rdアルバム『Self-Destructive Pattern』がリリースされ、そのリードシングル「Smothered」はグラミー賞のノミネートを受けるなど、さらなる成功を収めます。しかし、バンドはその後、メンバーの脱退や再編成を経ることになります。

メンバー交代と新たなスタイル

2004年、ジョニー・サントスが脱退。理由は音楽性の不一致とされ、多くのファンに驚きを与えました。トミー・デッカーは、彼の脱退が音楽の方向性に影響を与えると示唆しました。サントスはその後、ヘヴィな音楽を求める自身の願望に基づき、新たなバンドを結成しました。

2005年には新ボーカリストとしてブランドン・エスピノーザが加わりましたが、メンバー間の関係は複雑なものとなり、エスピノーザは2008年に脱退。その後、サントスは再びスパインシャンクに参加し、メンバーらは新しいプロジェクトに取り組みました。

現在の活動

2011年にはウェブサイトNoisecreepから新曲「Murder Suicide」をリリースし、2012年には4thアルバム『Anger Denial Acceptance』を発表します。これによりバンドは現在に至るまで活発な活動を続け、ヘヴィメタル界での存在感を示しています。

プロフィールまとめ

スパインシャンクは、ヘヴィメタルというジャンルにおいて実績と影響を持つバンドです。彼らの音楽は、時代やメンバーの変遷に応じて進化し続け、多くのファンに支持されています。現在も活動を続けており、その動向に注目が集まっています。

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