ディーノ・カザレス
ディーノ・カサレス（Dino Cazares、1966年9月2日 - ）は、メキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州メヒカリ出身のギタリスト、ソングライターとして知られています。特に、フィア・ファクトリー（Fear Factory、以下FF）のギタリストとしての活動が広く知られています。現在は、Asesinoやディヴァイン・ヘレシー（Divine Heresy）でもギタリストとして活躍しています。
ディーノ・カサレスは、7弦ギターを駆使するギタリストの代表格として知られており、その独特なプレイスタイルは多くのギタリストに影響を与えています。
幼少期は野球に打ち込んでいたディーノ・カサレスですが、母親から「好きなことをやりなさい」という言葉を受け、家にあったクラシックギターを手に取りました。ディーノの実家では常に音楽が流れており、それが音楽活動を始める大きなきっかけになったと語っています。
1990年、バートン・C・ベル（Burton C. Bell）とレイモンド・ヘレーラ（Raymond Herrera）と共にFFを結成し、ギタリストとして活動を開始しました。1994年には、クリスチャン・オールド・ウォルバース（Christian Olde Wolbers）がベーシストとして加入し、FFの固定メンバーが確立しました。しかし、2002年に他のメンバーとの間に確執が生じ、FFは一度解散しています。
FFから離脱後、ディーノ・カサレスはディヴァイン・ヘレシーをはじめとする様々なプロジェクトに取り組みました。
その後、FFは2004年にクリスチャン・オールド・ウォルバースがギタリストに転向し、新たにバイロン・ストラウド（Byron Stroud）がベーシストとして加入して再結成されました。しかし、後にクリスチャン・オールド・ウォルバースが様々なトラブルを理由に脱退し、2009年4月にディーノ・カサレスがFFに復帰しました。
かつてディマジオ（DiMarzio）社製のパッシブピックアップを使用していたディーノ・カサレスは、アクティブピックアップで有名なEMG社に直接連絡を取り、当時まだ存在しなかった7弦ギター用のアクティブピックアップ、EMG707の開発を促しました。
ディーノ・カサレス自身も開発に深く関わり、EMG707の売り上げの一部が彼に支払われる契約となっています。このことからも、EMG社とディーノ・カサレスの密接な関係が伺えます。
ディーノ・カサレスは長年にわたりアイバニーズ（Ibanez）社とエンドースメント契約を結んでいました。しかし、2019年にアイバニーズとの契約を終了し、新たにオームズビーギターズ（Ormsby Guitars）と契約を結びました。
特に有名な使用ギターは、「7弦+リバースヘッド+スルーネック+ブリッジ側にEMG707ピックアップが1個+1ボリューム+ロック式ナット+Ibanez エッジ・プロブリッジ」という仕様のアイバニーズRGのカスタムモデルです。近年では、同社のXタイプも使用しています。
2008年からはスルーネック仕様の8弦ギターを製作し、こちらも使用しています。このギターにはEMG808ピックアップが搭載されています。2007年からは、それまで使用していたEMGからセイモア・ダンカン（Seymour Duncan）製のAHB-1 Blackoutピックアップ（7弦ギター用）に切り替えました。
アンプはマーシャル（Marshall）製のJCM800を、より歪むようにプリアンプ部をモディファイしたものを使用していました。しかし、1999年の来日公演直前に機材車ごと盗難に遭ってしまったため、来日公演では同社製のJCM2000をレンタルして一時的に凌ぎました。その後、Line 6製FlexTone HD、POD XT Pro（アンプモデルはメサ・ブギー デュアル・レクティファイアーHeadタイプを主に使用）、そしてメサ・ブギーのパワーアンプを組み合わせて使用していました。フィア・ファクトリー脱退後も、しばらくはこの組み合わせを使用していましたが、ディヴァイン・ヘレシーの活動開始前後からLine 6社のフラッグシップアンプであるVETTAII HDを使用するようになりました。
エフェクターは、デジテック（DigiTech）社のワーミーペダルやBossのコーラスなどを使用しています。また、VETTAII HDに搭載されているエフェクト及びキャビネット・シミュレーターを使い、チープなローファイサウンドも作り出しています。ディヴァイン・ヘレシーのアルバム内でローパスフィルターをギターにかけているパートがありますが、ライブではVETTAII HD内蔵のフェイザーで代用しています。
myspace(dinocazares)
myspace(asesino)
* myspace(divineheresyband)
ディーノ・カサレスは、7弦ギターを駆使するギタリストの代表格として知られており、その独特なプレイスタイルは多くのギタリストに影響を与えています。
来歴
幼少期は野球に打ち込んでいたディーノ・カサレスですが、母親から「好きなことをやりなさい」という言葉を受け、家にあったクラシックギターを手に取りました。ディーノの実家では常に音楽が流れており、それが音楽活動を始める大きなきっかけになったと語っています。
1990年、バートン・C・ベル（Burton C. Bell）とレイモンド・ヘレーラ（Raymond Herrera）と共にFFを結成し、ギタリストとして活動を開始しました。1994年には、クリスチャン・オールド・ウォルバース（Christian Olde Wolbers）がベーシストとして加入し、FFの固定メンバーが確立しました。しかし、2002年に他のメンバーとの間に確執が生じ、FFは一度解散しています。
FFから離脱後、ディーノ・カサレスはディヴァイン・ヘレシーをはじめとする様々なプロジェクトに取り組みました。
その後、FFは2004年にクリスチャン・オールド・ウォルバースがギタリストに転向し、新たにバイロン・ストラウド（Byron Stroud）がベーシストとして加入して再結成されました。しかし、後にクリスチャン・オールド・ウォルバースが様々なトラブルを理由に脱退し、2009年4月にディーノ・カサレスがFFに復帰しました。
EMG社との関係
かつてディマジオ（DiMarzio）社製のパッシブピックアップを使用していたディーノ・カサレスは、アクティブピックアップで有名なEMG社に直接連絡を取り、当時まだ存在しなかった7弦ギター用のアクティブピックアップ、EMG707の開発を促しました。
ディーノ・カサレス自身も開発に深く関わり、EMG707の売り上げの一部が彼に支払われる契約となっています。このことからも、EMG社とディーノ・カサレスの密接な関係が伺えます。
機材
ディーノ・カサレスは長年にわたりアイバニーズ（Ibanez）社とエンドースメント契約を結んでいました。しかし、2019年にアイバニーズとの契約を終了し、新たにオームズビーギターズ（Ormsby Guitars）と契約を結びました。
特に有名な使用ギターは、「7弦+リバースヘッド+スルーネック+ブリッジ側にEMG707ピックアップが1個+1ボリューム+ロック式ナット+Ibanez エッジ・プロブリッジ」という仕様のアイバニーズRGのカスタムモデルです。近年では、同社のXタイプも使用しています。
2008年からはスルーネック仕様の8弦ギターを製作し、こちらも使用しています。このギターにはEMG808ピックアップが搭載されています。2007年からは、それまで使用していたEMGからセイモア・ダンカン（Seymour Duncan）製のAHB-1 Blackoutピックアップ（7弦ギター用）に切り替えました。
アンプはマーシャル（Marshall）製のJCM800を、より歪むようにプリアンプ部をモディファイしたものを使用していました。しかし、1999年の来日公演直前に機材車ごと盗難に遭ってしまったため、来日公演では同社製のJCM2000をレンタルして一時的に凌ぎました。その後、Line 6製FlexTone HD、POD XT Pro（アンプモデルはメサ・ブギー デュアル・レクティファイアーHeadタイプを主に使用）、そしてメサ・ブギーのパワーアンプを組み合わせて使用していました。フィア・ファクトリー脱退後も、しばらくはこの組み合わせを使用していましたが、ディヴァイン・ヘレシーの活動開始前後からLine 6社のフラッグシップアンプであるVETTAII HDを使用するようになりました。
エフェクターは、デジテック（DigiTech）社のワーミーペダルやBossのコーラスなどを使用しています。また、VETTAII HDに搭載されているエフェクト及びキャビネット・シミュレーターを使い、チープなローファイサウンドも作り出しています。ディヴァイン・ヘレシーのアルバム内でローパスフィルターをギターにかけているパートがありますが、ライブではVETTAII HD内蔵のフェイザーで代用しています。
外部リンク
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