スピード (パチスロ)

スピード(SPEED)

山佐が1998年に発売したパチスロ機。

概要

ビッグボーナス確率が全設定共通1/240（規定上のほぼ最高値）という、当時としては画期的なスペックが特徴です。レギュラーボーナス確率も設定によって異なりますが、総じて高めに設計されています。高確率なボーナスが魅力の一方で、通常時の小役確率が低く、コイン持ちは一般的なAタイプ機種に比べて悪いという側面がありました。

また、ビッグボーナス中のボーナスイン確率が低いため、パンクが起こりやすいという特徴もあります。しかし、その分小役が揃う頻度も多いため、うまく完走すれば400枚以上の獲得も可能です。リプレイはずしを使用しない場合でも約8％の確率でパンクが発生するため、パンクもゲーム性の一部として捉えられていました。ゲーム数が少なくなるとBGMがアップテンポに変化する演出も搭載されています。

初期投資がかさみやすいコイン持ちの悪さと、当時の7枚交換程度の換金率が主流だった状況から、山佐の機種としては珍しく、設定1でも機械割が理論値ベースで100％を超えていました（リプレイはずし不使用時）。

ゲーム性はオーソドックスなタイプですが、リーチ目が秀逸でした。左リールには3連ホイールが存在し、停止した際にホイールを狙って揃わなければリーチ目となります。±1コマずれ（2連で停止）でも小役ハズレで同様にリーチ目となるなど、シンプルな中にも奥深さがありました。3連小役を搭載した初の機種でもあります。さらに、左リールにボーナス絵柄がない箇所で停止した場合はリール制御が変化し、ボーナス成立時は大スベリが発生する（未成立時は最低限のスベリのみ発生）という演出も搭載されていました。

当時、山佐の機種は山佐パターンに頼ったリーチ目が多く、マンネリ化していた状況でしたが、本作はそこから脱却した作りで高い評価を得ました。サウンドは全てターボ1000から流用されています（本機で未使用の効果音を除く）。

本機の沖スロ版として、『スピード30』も存在します。完全告知タイプで、レバーオンでボーナスが成立していればLEDに光が流れ、その後中央部にある円形型ランプが点滅します。『スピード30』は設定によってBIG確率が異なり低設定ではやや低くなったものの、ボーナスイン確率が高くなっているため、ビッグボーナス中のパンクは減っています。

ボーナス確率・機械割

※ 機械割はメーカー発表のもの

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