スフバータル・バトボルド

スフバータル・バトボルド（Сүхбаатарын Батболд、1963年6月24日生まれ）は、モンゴルの著名な政治家であり、2009年から2012年まで同国の首相を務め、モンゴル人民党の書記長も兼任しました。

生い立ちと学歴

バトボルドはウランバートルで生まれ、母親は医師でした。モスクワ国際関係大学で経済学を専攻し、国際的な視野と経済に関する深い知識を培いました。

初期のキャリアとビジネス

大学卒業後、モンゴル・インペクス・ネグデル（協同組合）で輸出担当局長としてキャリアをスタートさせました。その後、石油輸入会社アルタイ・トレーディングを設立し、ビジネスの世界でも成功を収めました。アルタイ・トレーディングは、アメリカのボロー・ゴールド社の買収や、韓国SKグループとの合弁事業である携帯電話会社「スカイテル」、アルタイ・カシミア社の設立など、多岐にわたる事業を展開しました。

政治家としてのキャリア

2000年から2004年まで外務副大臣、2004年から2006年まで産業貿易大臣を歴任し、2008年から2009年には外務大臣を務めるなど、着実に政治家としての地位を確立していきました。そして、2009年には首相に就任し、2012年までその職を務めました。

日本との関係

バトボルドは日本との関係強化にも尽力しました。2010年10月には訪日し、朝青龍の断髪式に出席しています。2012年3月には妻と共に再び日本を訪れ、当時の野田佳彦首相と会談し、モンゴルと日本の間でEPA（経済連携協定）締結に向けた交渉を開始することで合意しました。また、世界最大級のタバン・トルゴイ炭田の開発に日本企業を受け入れることを表明し、両国間の経済協力関係を深化させました。

人物像

バトボルドは自らを「どちらかと言えば清廉潔白な人物である」と評しており、その誠実な人柄が窺えます。

外部リンク

* モンゴル民主化運動史研究会

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