スペイン上院

スペイン上院

スペイン上院（スペイン語: Senado）は、スペインの立法機関である国会（Cortes Generales）の上院部分です。その名称はラテン語の元老院（Senatus）に由来し、時には元老院とも称されます。

概要

スペイン上院は264の議席を有しており、その内訳は次の通りです：

• - 選挙区選出議席（直接選挙）: 208議席

- 各県から4名が選出されます。
- グラン・カナリア島、マジョルカ島、テネリフェ島の3大島嶼は各島を一選挙区とし、それぞれ3名ずつを選びます。
- その他の島嶼（イビサ島など）からは各島ごとに1名が選出されます。
- 自治市であるセウタとメリージャからは、それぞれ2名が選出されます。

• - 自治州議会選出議席（間接選挙）: 56議席

- 各自治州に1名が基本配分され、その後、人口100万人ごとに1名が加えられます。

選挙制度

上院の選挙区選出議席は中選挙区制によって決定され、一方で自治州議会選出議席は各自治州議会によって選任されます。議員の任期は4年です。

執行部（2011-2015）

上院の執行部は以下のような構成になっています：

• - 議長（Presidente）: ピオ・ガルシーア＝エスクデーロ・マルケス（PP）
• - 第一副議長（Vicepresidente primero）: フアン・ホセ・ルーカス（PP）
• - 第二副議長（Vicepresidenta segunda）: ジョランダ・ビセンテ・ゴンサーレス（PSOE）
• - 第一書記（Secretario primero）: マティーアス・コンデ・バスケス（PP）
• - 第二書記（Secretario segundo）: ラモン・ラバネーラ・リバコーバ（PP）
• - 第三書記（Secretaria tercera）: カルメン・アルボルチ・バタジェール（PSOE）
• - 第四書記（Secretario cuarto）: マネル・プラーナ・ファラン（CiU）

権限

スペイン憲法第69条によれば、上院は地方代表議院であると定義されています。その役割には、地域の代表性を強調する様々な権限があります。

• - 自治州間の協定に対する承認: 地方自治にかかわる協定を承認します。
• - 地域間格差是正基金: 投資プロジェクトをこの基金管理委員会を通じて管理します。
• - 強制執行の承認: 自治州政府が法律や憲法に違反した場合、政府がとる対抗手段に関して、上院の認可が必要です。
• - 特定団体の解散要求の承認: 特定団体が公共の利益を著しく損なった場合、その解散に関する政府の要求を承認する必要があります。

これらの権限により、スペイン上院は地方自治体の発展と国家の調和を図るための重要な役割を果たしています。なお、上院の組織や機能についての詳細は、スペイン上院の公式サイトにて確認できます。

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