スポーツ会館

財団法人スポーツ会館は、1968年7月22日に日本レスリング協会会長であった八田一朗氏によって設立された、歴史ある総合スポーツ施設です。設立当初から、地域住民の健康増進やスポーツ振興に貢献してきました。

施設は地下1階から5階まであり、体育館、ランニングトラック、プール、スポーツジムなど、多岐にわたるスポーツに対応できる設備を完備していました。特に、千葉真一氏が設立したジャパンアクションクラブ（JAC）が練習場として使用していたことは、スポーツ界に携わる人々にとって重要な意味を持っていました。

しかし、2008年頃から、建物の老朽化が深刻化し、会員数の伸び悩みも重なり、経営状況が悪化しました。税金の滞納といった問題も発生し、運営は困難を極めました。八田氏の後輩で、当時理事長兼日本サンボ連盟会長であった堀米泰文氏が体調を崩したため、事業家の下地常雄氏に経営が委ねられました。その後、理事長の渡辺清也氏によると、2011年11月には、理事のAが印鑑を偽造し代表理事に就任するという事件が起こりました。Aと仲間であるBは、書類上財団を乗っ取ったとされています。さらに、AとBの間で内紛が発生し、財団は三つ巴の状態になったとされています。

不動産登記簿謄本によると、2012年2月から4月にかけて、スポーツ会館を債務者とする3つの根抵当権が設定されました。同年5月2日には、所有権が東京都内の不動産会社に信託され、5月31日には所有権移転仮登記が打たれました。理事長の渡辺氏は、これらの権利関係には一切関与していないと主張しています。そして、2012年9月30日をもって、スポーツ会館は閉館しました。

閉館後、建物はプロレス団体WRESTLE-1を運営するGENスポーツエンターテインメントによって買収され、「GENスポーツパレス」として新たな歴史を歩み始めました。

以下に、スポーツ会館の各階の施設概要をまとめます。

地下1階

プール
マットスペース
浴室・サウナ

1階

ショップ
ボクシングジム（竹原慎二&畑山隆則のボクサ・フィットネス・ジム）
ロッカールーム

2階

フロント
教室
整骨院

3階

トレーニング・アスレチックジム
マットスペース（SK Academy）
フロア

4階

体育館

5階

ランニングトラック

スポーツ会館は、長年にわたり地域の人々に親しまれてきた施設であり、その閉館は多くの人々にとって惜しまれる出来事でした。しかし、その歴史は、GENスポーツパレスとして新たな形で受け継がれていくことになります。

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